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コケモモ(苔桃)の育て方|仲間のクロマメノキとヒメクロマメノキの特徴

コケモモ

北海道、本州、四国、九州に自生するコケモモ(苔桃)は亜高山帯~高山帯のハイマツ林、林縁、草地、岩場に生える常緑矮性低木で、夏山に登れば必ずというくらい出会うことが出来ます。下に自生地のコケモモを載せています。

私も長いこと育てていて、宮城県から引っ越こした時に持って来たものを作ったばかりのロックガーデンに植えていたところ蔓延るくらい殖えてしまったので、少し残して抜いたところロックガーデンからは消えてしまい、現在は弱々しい株を鉢で育てています。

気にいったところだと殖えますが、栽培するとなるとかなり気難しいところがあり、花付はあまりよくありません。

同じ仲間のクロマメノキ(黒豆の木)とヒメクロマメノキ(姫黒豆の木)の特徴を下に載せています。

上のコケモモ(苔桃)は、自宅で2015年5月17日に撮影したものです。

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コケモモ(苔桃)の特徴と育て方

コケモモ

コケモモ(苔桃) 2015年5月17日 撮影 栽培品

   
和名コケモモ(苔桃)
別名コバノコケモモ
学名Vaccinium vitis-idaea
科名・属名ツツジ科 スノキ属
分布北海道、本州、四国、九州、周北極地方
花期6~9月
特徴

亜高山帯~高山帯のハイマツ林、林縁、草地、岩場に生える常緑矮性低木。高さ5~20㎝。

葉は互生し葉身は楕円形、葉は楕円形、長さ8~20mm、ほとんど全縁。

先は円形またはややへこみ、短い腺が突出する。鋸歯は波状でごく低い。

花序は前年枝の先端の葉腋に生じ、2~6個の花が下向きに咲きます。花冠は白色または紅紫色、鐘形で、長さ3~6㎜、4中裂します。

花実は球形、直径6~7㎜。

和名は地面をはう様子を苔にたとえ、秋に熟す赤い果実を桃に見立てたもの。

育て方

平鉢に、富士砂、桐生砂の単用でも良いようだが、私は日光砂を入れて3種類以上の混合用土を使っています。

根元が過湿になると根腐されを起こしやすいので排水良く植え込み、薄い液肥を月に2~3回施します。

水は普通に施し、日当たりと風通しの良い所で管理し、3、4年ごとに植え替えます。

植丈が高くなったら春先に刈込むと、意のままに姿を変えることができます。

ロックガーデンに植えて、順調に根がはると一面にはびこるが、抜いて少なくした途端に枯れてしまいました。

鉢植えでもやっと生きている感じなので、条件があえばかなり殖えるが少し気難しいように感じます。

坪庭、礼文島、大雪山系黒岳その他で写したコケモモ(苔桃)の写真

コケモモ(苔桃)

コケモモ(苔桃) 2007年7月21日 撮影 坪庭

コケモモ(苔桃)

コケモモ(苔桃) 2006年7月4日 撮影 礼文島

コケモモ(苔桃)

コケモモ(苔桃) 2005年7月14日 撮影 大雪山系黒岳

コケモモ(苔桃)

コケモモ(苔桃) 2004年6月19日 撮影 芳ヶ平湿原

コケモモ(苔桃)

コケモモ(苔桃) 2003年6月21日 撮影 蔵王芝草平

コケモモ(苔桃)

コケモモ(苔桃)果実 2004年7月18日 撮影 池の平湿原

コケモモ(苔桃)

コケモモ(苔桃)果実 2003年9月6日 撮影 池の平湿原

コケモモ(苔桃)まとめ

コケモモ

コケモモ(苔桃) 2004年5月12日 撮影 栽培品

高山性のツツジ科の矮性低木は栽培が難しいものが多いのですが、その中ではコケモモは栽培しやすい方に入ります。しかし、花を咲かせて実を成るようにするには蔓延るくらいに殖やさないと無理なのだろうとロックガーデンにいっぱいになった時に思いました。

わが家の狭いロックガーデンをコケモモだけにするわけにはいかず、諦めることになりましたが、鉢栽培で工夫して花が咲くようにしたいと思っています。

クロマメノキ(黒豆の木)の特徴

クロマメノキ(黒豆の木

クロマメノキ(黒豆の木) 2004年6月19日 撮影 芳ヶ平湿原

   
和名クロマメノキ(黒豆の木)
学名Vaccinium uliginosum var. japonicum
科名・属名ツツジ科 スノキ属
分布北海道、本州(中部地方以北)。日本固有
花期6~7月
特徴

亜高山帯~高山帯の林縁、砂礫地、湿原に生える落葉低木。高さ10~80cm。

葉は広楕円形~倒卵形、長さ1~2.5cm、裏面は白っぽい。

花は今年枝の上部の葉腋に単生し、5数性。花冠は白色または淡紅色、壷形、長さ約1cm。

花実は球形、直径約1㎝。

ヒメクロマメノキ(姫黒豆の木)の特徴

ヒメクロマメノキ(姫黒豆の木

ヒメクロマメノキ(姫黒豆の木) 2005年7月14日 撮影 大雪山系黒岳

ヒメクロマメノキ(姫黒豆の木

ヒメクロマメノキ(姫黒豆の木)果実 2003年8月23日 撮影 八方尾根

   
和名ヒメクロマメノキ(姫黒豆の木)
学名Vaccinium uliginosum var. alpinum
科名・属名ツツジ科 スノキ属
分布北海道、本州(中部地方以北)。南千島
花期6~7月
特徴

高山帯の林縁ハイマツ林の縁や岩礫地に生える落葉矮性低木。高さ10~20cm。

葉は広楕円形~倒卵形、長さ1~2.5cm、裏面は白っぽい。

冬芽は花芽と葉芽に分かれ、花は単生、または短い総状花序につく。

花冠は長さ5㎜と小さい。

花実は球形、直径約1㎝。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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