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広告 春の花・山野草の育て方

ハヤチネウスユキソウ(早池峰薄雪草)の育て方|ミネウスユキソウ、ハッポウウスユキソウ、ウスユキソウの特徴

わが家は30年以上育てていますが、現在は手に入れることが難しくなっているようです。

早池峰山でも自生の早池峰ウスユキソウを見ましたが、とても気高く美しく感動しました。、かなり前になりますが、監視員がとても厳しく警備にあたっていました。

その頃は私は育てていたのですが、我が家の花はどんな経路をたどってきたのだろうと思うことがあります。

その他、ウスユキソウの仲間のウスユキソウ(薄雪草)、ウスユキソウの品種のミネウスユキソウ(峰薄雪草)とハッポウウスユキソウ(八方薄雪草)を載せています。

上のハヤチネウスユキソウ(早池峰薄雪草)は、自宅で2018年4月18日に撮影したものです。

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ハヤチネウスユキソウ(早池峰薄雪草)の特徴と育て方

ハヤチネウスユキソウ

ハヤチネウスユキソウ(早池峰薄雪草) 2006年4月23日 撮影 栽培品

ハヤチネウスユキソウ

ハヤチネウスユキソウ(早池峰薄雪草) 2012年4月27日 撮影 栽培品


 
和名ハヤチネウスユキソウ(早池峰薄雪草)
学名Leontopodium hayachinense
科名・属名キク科 ウスユキソウ属
分布

ウスユキソウ属は中国の四川、雲南、ヒマラヤを中心に約50種あり、西方の端では、アルプスのエーデルワイス1種でありヒンズークシにはレオトポディウム・ナヌムがあります。

東方の日本では5種があり、千島列島に1種、台湾に1種があり、チシマウスユキソウは南千島に、ハヤチネウスユキソウは岩手県の早池峰山の蛇紋岩地帯の特産植物です。

花期自生地:7~10月 栽培品:4~5月
特徴

高山帯の蛇紋岩地に生える多年草。

高さ10~30cm。頭花は4~8個。

有花茎と無花茎があり、有花茎の葉は7~10個、先は次第に細くなります。

薄雪をかぶったように白い綿毛で覆われているので薄雪草の名があります。

育て方

大粒の礫を多用し、出来るだけ排水よく植え付けます。

鉢底にゴロ土を入れ、根に触れないようにマグアンプKを入れ、軽石、日向土などの石系の用土に日光砂や硬質鹿沼土を主にした混合用土に植えています。

真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回水肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。

水は秋から春は朝に、夏は夕方に鉢のまわりにもたっぷりやり、夜間温度を下げるように工夫します。

花が咲き終わったら必ず植え替えるのがコツで、枯葉を取り除き、根を短く切り詰め2、3芽に株分け、必ず新しい用土で植え替えます。

根が切れてしまったものは、株の外側の葉を取り除き、これを砂床に挿せば根付きます。

関東地方の住宅地の我が家では、春は良く日に当て、花後の植え替え後は風通しの良いポリカーボネートの波板の屋根下に置き、真夏は寒冷紗をしています。

30年以上育てていますが、毎年株分けで殖えています。


早池峰山のハヤチネウスユキソウ(早池峰薄雪草)

ハヤチネウスユキソウ

ハヤチネウスユキソウ(早池峰薄雪草) 数十年前に撮影 早池峰山

ハヤチネウスユキソウ(早池峰薄雪草)のまとめ

ハヤチネウスユキソウ(早池峰薄雪草)

ハヤチネウスユキソウ(早池峰薄雪草) 2003年4月18日 撮影 栽培品

早池峰山にだけ自生しているハヤチネウスユキソウはエーデルワイスと似ていることから、一目見ようと早池峰山に登る人が増えているということです。

絶滅危惧種となっているハヤチネウスユキソウも組織培養により苗の大量増殖に成功したとのこと、近いうちに増殖栽培の早池峰ウスユキソウが出回るかもしれません。

私は、ハヤチネウスウキソウの他に、オオヒラウスユキソウ、チシマウスユキソウ、四川ウスユキソウなどを栽培していますが、これらのウスユキソウは関東地方の住宅地の猛暑でも育ってくれます。

種から育てた、ヒナウスユキソウは花が咲くまでには育ってくれませんでした。

ミネウスユキソウ(峰薄雪草)の特徴

ミネウスユキソウ(峰薄雪草)

ミネウスユキソウ(峰薄雪草) 2004年7月18 撮影 池の平湿原

ミネウスユキソウ(峰薄雪草)

ミネウスユキソウ(峰薄雪草) 2004年7月18 撮影 池の平湿原

ミネウスユキソウ(峰薄雪草)

ミネウスユキソウ(峰薄雪草) 2003年9月6日 撮影 池の平湿原

 
和名ミネウスユキソウ(峰薄雪草)
学名Leontopodium japonicum f. shiroumense
科名・属名キク科 ウスユキソウ属
分布本州(上越地方、北、中央、南アルプス、八ガ岳)。日本固有
花期8月
特徴

背丈10㎝。ウスユキソウの仲間では綿毛が少ない。

頭花は数個がかたまってつき、柄はないか、あってもごく短い。

ウスユキソウの品種の高山型で、頭花がかたまって付き、柄がほとんどないのが特徴。

ハッポウウスユキソウ(八方薄雪草)の特徴

ハッポウウスユキソウ(八方薄雪草)

ハッポウウスユキソウ(八方薄雪草) 2005年8月4日 撮影 八方尾根

ハッポウウスユキソウ(八方薄雪草)

ハッポウウスユキソウ(八方薄雪草) 2005年8月4日 撮影 八方尾根

ハッポウウスユキソウ(八方薄雪草)

ハッポウウスユキソウ(八方薄雪草) 2003年8月23日 撮影 八方尾根

 
和名ハッポウウスユキソウ(八方薄雪草)
学名Leontopodium japonicum f.happoense
科名・属名キク科 ウスユキソウ属
分布本州(北アルプス八方尾根)。日本固有
花期8月
特徴

ミネウスユキソウの品種で、葉は細く幅2~4㎜、斜め上向きにつく。

高山帯 の蛇紋岩崩壊地の草地に生えます。

個体差がありミネウスユキソウとの区別のつけがたいものもありました。

1997年に発表されたようです。

ウスユキソウ(薄雪草)の特徴と

ウスユキソウ

ウスユキソウ(薄雪草) 2003年7月18日 撮影 赤城山

和名ウスユキソウ(薄雪草)  学名Leontopodium japonicum科名・属名キク科 ウスユキソウ属分布北海道(鷲別岳)、本州、四国(石鎚山)、九州(白岩山)花期7月~10月特徴

高さ20~50cmの多年草。

葉や総苞葉の毛は薄い。茎はすべてよく伸び花時に根生葉はない。

頭花に短い柄があります。

低山帯上部~亜高山帯の開けた草地や礫地に生えます。

ブログ内のウスユキソウの仲間

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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