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早春の花・山野草の育て方

チングルマ(稚児車)の育て方|秋田駒、鳥海山の群生の花

チングルマ

チングルマは高山の湿原に自生する落葉矮性低木になり、高山植物の中でも難しい方になるのではないかと思いますが、管理の仕方によっては殖やすことは難しいものの花を見ることはできる植物です。

わが家は車庫の二階を高山植物置き場にしていて、ポリカーボネートの波板の屋根をかけ、棚には人工芝を敷いています。

真夏は寒冷紗をかけ、夕方には鉢のまわりにもたっぷり水を撒き、夜間温度を少しでも下がるようにしています。これでも猛暑の夏には枯れるものが出てくるのでそれは我が家で育てることのできる限界を超えていると諦めることにしています。

上のチングルマ(稚児車)は、自宅で2020年3月19日に撮影したものです。

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チングルマ(稚児車)の特徴と育て方

チングルマ

チングルマ(稚児車) 2006年4月7日 撮影  栽培品

 
和名チングルマ(稚児車)
学名Sieversia pentapetala
科名・属名バラ科 チングルマ属
分布白山以東、南アルプス以北の中部地方、関東地方北部、東北地方、北海道の各高山帯に分布し、湿りの多い草地または高山湿原に生育し、群落をつくることが多い。
花期7~8月(自生地)
特徴

葉は長さ2.5~5cm、小葉は普通7個、かたくて表面に光沢があります。

花は枝先に単生し、花柄は長さ4~5cm、果期には7~10cmにのびます。

花は直径2~2.5cm。萼片の先は尾状にのびる。副萼片は萼片や花弁より短い。

そう果は長さ2.5㎜、短毛を密生びます。

高山帯の雪渓のふちや砂礫地に生える落葉矮性低木。高さ3~10cm。

良く分枝して広がります。

育て方

ミズゴケ植えの方法もあっるようだが、(新しいミズゴケを丁寧に根から茎に巻き、芽だけを出しておき、少し高く植える。)私は桐生、軽石、富士砂などに硬質鹿沼土を主にした混合用土にケトダマを1割くらい混ぜて植えています。

肥料はうすい液肥を月に2回程度施し、暑さに弱いので、夏の間だけ半日陰にし少し乾燥ぎみにするが、他の季節は日なたで多湿にします。

夏には風通しを良くすることが大切です。わが家は車庫の二階を高山植物棚にして、ポリカーボネートの波板の屋根をつけて雨を避け、真夏は寒冷紗をかけます。

棚には人工芝を置き、水は夕方に鉢のまわりにもたっぷりやり、夜間温度が少しでも下がるようにしています。

ここには他の高山植物もおいてあり、同じような環境で育てています。

大雪山系黒岳、蔵王芝草平、尾瀬ヶ原のチングルマ(稚児車)

チングルマ(稚児車)

チングルマ(稚児車) 2006年8月4日 撮影 月山

チングルマ(稚児車)

チングルマ(稚児車) 2003年6月21日 撮影 蔵王芝草平

チングルマ(稚児車)

チングルマ(稚児車) 2005年7月14日 撮影 大雪山系黒岳

チングルマ(稚児車)

チングルマ(稚児車) 2003年7月5日 撮影 田代山

チングルマ(稚児車)

チングルマ(稚児車) 鳥海山

チングルマ(稚児車)

チングルマ(稚児車) 秋田駒ヶ岳

鳥海山のチングルマも素晴らしい光景でしたが、秋田駒のチングルマの群生は私が今まで出会った中では一番広大でした。

その頃は花の写真を写していなかったのですが、銀塩カメラで適当に写した写真が見つかったのでスキャンして載せてみました。

その後、デジカメではマクロレンズを主に使うようになっていたために、レンズ交換が面倒でアップの写真ばかりしかないのが心残りです。

チングルマが咲く山では、沢山の高山植物と出会いましたが、写真を写さなかったので、心の中に灯のように咲いている花があります。

それらは、写真より美しいかもしれません。

チングルマ(稚児車)のまとめ

チングルマ

チングルマ(稚児車)紅葉 2005年11月8日 撮影  栽培品

わが家でチングルマを育てていますが、この花はどこから来たのか思い出せません。

チングルマは山でたくさん出会っているので、育てる花ではないと思っていましたので、いただいたのではないかと思っています。

気が付いた時に我が家で咲いていたチングルマは、猛暑で育たなくなるまで、大切に育てたいと思っています。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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