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広告 早春の花・山野草の育て方

コエゾツガザクラの育て方|仲間のエゾノツガザクラ、アオノツガザクラ、ツガザクラの特徴

コエゾツガザクラ(小蝦夷栂桜)の自生の花は出会ったことがありませんが、エゾノツガザクラとアオノツガザクラの交雑種で、両方が自生する場所に自生しているいうことですので、もしかしたら大雪山あたりで出会た可能性もあるのかもしれませんが、大雪山系黒岳で写してきたのはエゾノツガザクラのようでした。

エゾノツガザクラに比べて自生している範囲の広い、アオノツガザクラは月山と草津芳ヶ平湿原で写していますが、写真を写し始める前にほかの山でも見たような思いもあり懐かしい花です。

また、草津芳ヶ平湿原ではツガザクラも写しています。

アオノツガザクラとエゾノツガザクラの交雑種はいろいろあって名前のついているものもあるということです。

自然界はそのように交雑を繰り返して、違った花が多くみられるようになり、いつまでも同じ花が咲いているとは限らないのだろうと思うと複雑な気持ちになります。

上のコエゾツガザクラ(小蝦夷栂桜)は購入品で、自宅で2003年4月7日い撮影したものです。

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コエゾツガザクラ(小蝦夷栂桜)の特徴と育て方

コエゾツガザクラ

コエゾツガザクラ(小蝦夷栂桜) 2003年4月9日 撮影 栽培品


   
和名コエゾツガザクラ(小蝦夷栂桜)
学名Phyllodoce caerulea var.yezoensis
科名・属名ツツジ科 ツガザクラ属
分布北海道(知床山地、大雪山系、夕張山地、日高山地、余市岳)。 日本固有
花期7~8月(自生地)
特徴

花冠が紅紫か白で繊毛はわずかしかなく、長さ8~10㎜、高さ10~30cm。

高山の雪渓のふちや湿地の群生する常緑の小低木で、エゾノツガザクラとアオノツガザクラの交雑種とみなされます。

花が壺型で短いタイプと花が少し長めの壺型でより赤いタイプとあるようだが、どちらも花柱が外からは見えない。

エゾノツガザクラとアオノツガザクラが混生するようなところでは様々な中間型を示す株が見られるという。

 
育て方

軽石砂、桐生砂、日光砂など手に入る用土に硬質鹿沼土を主にした混合用土に、排水よく、保水よく植え込み、秋にハイポネックスの液肥を月に2、3回施します。

水は切らさずたっぷり与え、春と秋は十分に日に当て、夏の西日は避けます。

株の寿命が短いので、さし木や切り戻しなどで株を更新してやるとよい。

さし木は元気のよい枝を水苔などにさします。

植え替えは春の芽だし前がよく古い根は取り除き、長い根は切り詰め新しい用土に植えます。

殖やすには株分け、実生、根伏せなどの方法があります。

コエゾツガザクラ(小蝦夷栂桜)

ツツジ科の高山性低木は育てるのが難しいと聞いていましたが、この植物は今まで育てた高山低木のどれよりも難しいと感じました。たまたま立ち寄った山野草のお店で出会ったので購入してしまいましたが、関東地方の住宅地で育てるには、かなりの苦労が必要なのだろうと感じたものです。

アオノツガザクラはよく見かけましたが、エゾノツガザクラは始めて見た花であることから、購入してしまいましたが、のちに大雪山系でエゾノツガザクラの群生に出会うことができて、コエゾツガザクラとの違いを知ることになりました。

北海道の大雪山系で見たエゾノツガザクラ(蝦夷の栂桜)の特徴

エゾノツガザクラ(蝦夷の栂桜)

エゾノツガザクラ(蝦夷の栂桜) 2005年7月14日 撮影  大雪山系黒岳

エゾノツガザクラ(蝦夷の栂桜)

コエゾノツガザクラ(蝦夷の栂桜) 2005年7月14日 撮影  大雪山系黒岳


 
和名エゾノツガザクラ(蝦夷の栂桜)
学名Phyllodoce caerulea
科名・属名ツツジ科 ツガザクラ属
分布北海道、本州(岩木山、早池峰山、鳥海山、月山)。北半球北部。
花期7~8月
特徴

花冠が紅紫か白で繊毛はわずかしかなく、長さ8~10㎜、高さ10~30cm。

高山帯の雪渓の縁や湿地に群生する常緑矮性低木。

高さ10~30cm。若枝に細かい毛と腺毛があります。

葉は長さ5~10㎜、縁に細かい鋸歯があります。

花は直径約1cm、花柱は長さ5~7㎜。花冠は長めのつぼ型で紅紫色。

 

北海道の大雪山系のの中では一番登りやすいという黒岳に登りましたが、黒岳山頂より石室へと向かう道路の両脇は、ガレ場に一面のお花畑が広がり、キバナシャクナゲ、チングルマなどとともにエゾノツガザクラの群生を見ることができました。

登った時期がとても良かったようで、数多くの高山植物に出会えたのは嬉しいことでした。数日でチングルマは終わってしまうのではないかという時期でした。

月山のアオノツガザクラ(青の栂桜)

アオノツガザクラ

アオノツガザクラ(青の栂桜) 2006年8月3日 撮影  月山

アオノツガザクラ

アオノツガザクラ(青の栂桜) 2003年8月2日 撮影  月山

アオノツガザクラ

アオノツガザクラ(青の栂桜) 2006年8月3日 撮影  月山

 
和名アオノツガザクラ(青の栂桜)の特徴
学名Phyllodoca aleutica
科名・属名ツツジ科 ツガザクラ属
分布北海道、本州(近畿地方以北)。北太平洋地域。
花期7~8月
特徴

高さ10~30cm。

葉は広線形、長さ5~15㎜、裏面の主脈に白色の細毛を密生し、縁に細鋸歯があります。

萼の外面には、腺毛を密生する。花冠は黄緑色、壷形。

高山帯の雪田跡や礫地に群生する常緑矮性低木。

 

アオノツガザクラ(青の栂桜)の方が自生地域が広いため目にする機会が多かったのですが、写真を探してみるとあまり写していないようで、月山の写真だけしかありませんが、栗駒山や長野県の山でも見たような記憶があります。

私にとっては、コエゾツガザクラ(小蝦夷栂桜)、エゾノツガザクラ(蝦夷の栂桜)等よりよく見かける花という思いの強い花で、この黄緑の壺型の花を見るとうれしくなってしまいます。

これらの中で手元においてよく観察したのは、コエゾツガザクラ(小蝦夷栂桜)だけですが、将来も育てることはないと思っています。

植物園などでは見られるところもあるでしょうが、やはり高山の空気の中で出会うのが一番ふさわしい花だと思っています。

草津芳ヶ平湿原のツガザクラ(栂桜)の特徴

ツガザクラ(栂桜)

ツガザクラ(栂桜) 2004年6月19日 撮影  草津 芳ヶ平湿原

 
和名ツガザクラ(栂桜)
学名Phyllodoce nipponica
科名・属名ツツジ科 ツガザクラ属
分布本州(東北地方南部~中部地方。奈良県、鳥取県)、四国(愛媛県)。日本固有。
花期5~8月
特徴

花冠は釣鐘形で、5浅裂、淡紅色の花が長い柄の先に下向きにつく。

若枝に刺状の突起と微毛があります。高さ5~20cm。

葉は長さ5~8㎜の広線形で互生します。

花柄と萼は紅紫色。

亜高山帯~高山帯の風の強い岩場に生える常緑矮性低木。

 

ツガザクラ(栂桜)は上記の3種と比べて花形が釣鐘形で少し異なっていますが、葉はよく似ています。

自生地がより西の方にあるようですが、私はかなり前からなじみのあった花だと思っていましたが、芳ヶ平湿原の写真だけしかありませんでした。

いずれも日本のを代表するような、ツツジ科の常緑矮性低木で、美しい花が特徴です。ほかにもいろいろとあるのでしょうが、私が写したツガザクラ属の植物はこの4種でした。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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