山野草の育て方、植物図鑑、庭造り

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園芸メモ・園芸情報

実生見聞録より(種子銀行の会誌)用土についてⅠ

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用土についてⅠ 用土についてⅡ 用土についてⅢ 用土についてⅣ

基礎編(用土についてⅠ)

種子銀行の会誌の記事をご好意でお借りしたものです。用土と水やりについてとても詳しく書かれています。山野草栽培のお役に立つことが出来ると思います。

1.用土について

用土の素材として、鹿沼土・えぞ砂・富士砂・軽石など火山性のもの・花崗岩などが風化してぼろぼろになった砂(いわゆる山砂)などが市販されているので、容易に入手できるが、このような銘柄でなくても手近な川砂を篩い分けても充分使用できます。但し、石灰岩・蛇紋岩・かんらん岩など超塩基性の用土は特殊な場合を除き、一般的には使われない。

用土を吟味するとき、比重の重いもの、色の濃いもの(富士砂を除く)は軽いもの、白っぽいものに比べて成長が鈍く、保湿性・通気性に乏しい(詳しくは後述)。

園芸植物で一般的な「腐葉土・ピートモス」は山野草では良く使われるが、高山系の植物では(寒冷地・北海道などを除き)過保湿になりがちなのであまり使用されません。特に夏期の高温多湿となる地方では、上級者を除き避けた方が良い。

サツキには鹿沼土、ランの培養には水苔とかバークなど、最適の用土が経験的に確立されているが、山野草・高山植物の栽培に最適な用土はなにか?端的に一番知りたい事と思います。しかし、後で述べるように、用土そのものは何でなければならないと言うことはなく、川砂・山砂・小砂利・山土・畑土などから、ブロック屑、レンガのカケラ等の廃物利用・山苔・ピートモス・モミガラなど有機質性のもの、パーライト・バミキュライト等の人工用土等々、使い方を工夫すれば何でも素材になるものです。

但し、これも後で述べるような条件を備えた使い方をする、という注釈付がつきます。

2.用土として必要な条件

どのような用土を使うかを決める前に、栽培上どのような条件を備えたものが必要かを知ることで、それを正しく理解できれば、どのような用土を使うかは、その人の地理的環境や気象的な条件などを考えて選択することが出来ます。

栽培の用土として必要な条件とはなにか、その主なものを要約すれば

  • A. 通気性
  • 根の呼吸が激しいので、充分に空気が流通できるような用土。

  • B. 排水性
  • 新鮮な空気を常に要求するので、用土の内部に溜まり水や余分な水を出来る限り少なくします。

  • C. 保水性
  • しかし、生長に必要な水分を充分供給出来ること、即ち、有効水(後述)保持量が多いこと大切です。

  • D. 養分の保持性
  • 生長に必要な栄養分を潅水の度に流失させないで、徐々に根に供給できるよう、養分を捕まえておくことの出来る性質が望ましい。

  • E. 肥料分を分解して有効な養分の形にするバクテリアが存在出来る環境
  • これらの中で排水性、保水性などのように一見相反する性質が要求されていたり、実際にはなかなか難しい問題が含まれている。これらを理解する為には、用土の物理的性質、科学的性質を理解することが必要となります。

    これらの基本的な性質については次ページ 用土についてⅡ(用土水分の形態;吸着水・毛管水・重力水など・・有効水・無効水)へ

山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処ではそだたないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。


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