![カタクリ](https://www.sanyasou-sodateru.com/wp-content/uploads/2017/07/20190404_0785-6.jpg)
カタクリ(片栗)は、ユリ科・カタクリ属で、全国の林内に群生する多年草で、野山の多少湿り気のある東斜面や、東北斜面によく群生します。
カタクリの群生地は全国至る所にあり、保護されていて群生を身近で見ることができます。
鱗茎の深さはは長さ5~6cm、毎年更新を重ね、旧鱗茎の下に新鱗茎がつくられます。そのため開花株では鱗茎は土中深くもぐります。
私も球根を購入して植えていましたが、葉のある時期は短く、地中深い球根を掘りあげるのも大変なので、引っ越しの時は置いてきてしまいました。
その後、縁があってカタクリの球根をいただくことができ、庭に咲いてくれたのを写すことができました。
キバナカタクリ(エリスロニウム・グラディフロム)の写真と特徴を下に載せています。
上のカタクリ(片栗)は、2019年4月4日に自宅で撮影したものです。
スポンサーリンク
カタクリ(片栗)の特徴
![](https://www.sanyasou-sodateru.com/wp-content/uploads/2017/07/210325_0084-5.jpg)
カタクリ(片栗) 2021年3月25日 撮影 栽培品
和名 | カタクリ(片栗) |
別名 | カタカゴ |
学名 | Erythronium japonicum |
科名・属名 | ユリ科 カタクリ属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
花期 | 4~5月 |
特徴 | 林内に群生する多年草。野山の多少湿り気のある東斜面や、東北斜面によく群生します。 鱗茎は長さ5~6cm、毎年更新を重ね、旧鱗茎の下に新鱗茎がつくられます。そのため開花株では鱗茎は土中深くもぐります。 葉は普通2個、長い柄があり、長楕円形で長さ約6~12cm、質はやや厚く柔らかく、淡緑色で普通紫褐色の斑紋があります。 花茎は高さ20~30cm、茎頂に1個の花を下向きにつけます。花被片6個は淡紅紫色、披針形で長さ4~5cm、基部近くにW字形の濃紫色の斑紋があり、上方へ強く反り返ります。雄蕊は花被片の約半分の長さ、葯は濃紫色で下垂します。 カタクリは雑木林の林床で、雪が解けて木々の葉が茂るまでの間に開花、結実までを大急ぎでやります。 鱗茎から採った澱粉が真正の片栗粉ということです。 |
育て方 | 野山の多少湿り気のある東斜面や、東北斜面によく群生するので、自生地に合うような場所に、桐生砂、軽石、腐葉土を混ぜて深めに植穴を作りました。 開花時は日当たり、花後は落葉樹の下などの涼しい場所に20㎝ほど土を盛り上げるように植えこみます。 秋に三要素等量配合の緩効性肥料を、1株当たり二つまみ置き肥しますが、これとは別に、秋からリン酸分の多い液体肥料を3000倍に薄めたものとブドウ糖を1000倍に薄めたものを週1回施します。液体肥料とブドウ糖は葉が枯れ落ちるまで続けます。 鉢植えは硬質鹿沼土あるいは日向土、軽石、赤玉土または桐生砂の各小粒を等量に混ぜます。山草鉢のような乾きやすい鉢の場合は、軽石の量を減らすか、赤玉土の量をふやして、もう少し水もちをよくします。 乾きやすいときは腐葉土や細かいヤシ殻チップを3割程度混ぜて乾燥を防ぐことを考えます。 鉢植えは深鉢を用いて、花時は日当たり、花が終わったら、落葉樹の下などの日陰で管理します。 植え替えは2~3年に1度、10㎝の深さに8月~9月上旬に植え替えます。庭植えは我が家は植え替えていません。 花と一緒にいただいた種からの発芽苗も少しずつ育っています。花が咲くまでに6~7年かかるようです。 |
![カタクリ](https://www.sanyasou-sodateru.com/wp-content/uploads/2017/07/katakur61i.jpg)
カタクリ(片栗) 2006年4月4日 撮影 仙人ヶ岳
![カタクリ](https://www.sanyasou-sodateru.com/wp-content/uploads/2017/07/katakuri5.jpg)
カタクリ(片栗) 2005年4月5日 撮影 大柿カタクリの里
![カタクリ](https://www.sanyasou-sodateru.com/wp-content/uploads/2017/07/katakuri3.jpg)
カタクリ(片栗) 2003年3月23日 撮影 三毳山カタクリの里
![カタクリ](https://www.sanyasou-sodateru.com/wp-content/uploads/2017/07/katakuri31.jpg)
カタクリ(片栗) 2003年3月23日 撮影 三毳山カタクリの里
![カタクリ](https://www.sanyasou-sodateru.com/wp-content/uploads/2017/07/katakuei2.jpg)
カタクリ(片栗) 2002年3月16日 撮影 三毳山カタクリの里
![カタクリ](https://www.sanyasou-sodateru.com/wp-content/uploads/2017/07/katakurigun.jpg)
カタクリ(片栗) 2002年3月16日 撮影 三毳山カタクリの里
![カタクリ](https://www.sanyasou-sodateru.com/wp-content/uploads/2017/07/10-037katakuri.jpg)
カタクリ(片栗) 2007年3月10日 撮影 仙人ヶ岳
![カタクリ](https://www.sanyasou-sodateru.com/wp-content/uploads/2017/07/katakuritate.jpg)
カタクリ(片栗) 2005年4月5日 撮影 大柿カタクリの里
![カタクリ](https://www.sanyasou-sodateru.com/wp-content/uploads/2017/07/katakuri6.jpg)
カタクリ(片栗) 2006年3月30日に大柿カタクリの里
キバナカタクリ(エリスロニウム・グラディフロム)の特徴
![キバナカタクリ](https://www.sanyasou-sodateru.com/wp-content/uploads/2017/07/kibanakatakuri.jpg)
キバナカタクリ(エリスロニウム・グラディフロム) 2003年3月23日 撮影 三毳山カタクリの里
和名 | キバナカタクリ |
別名 | エリスロニウム・グラディフロム |
学名 | Erythronium grandiflorum |
科名・属名 | ユリ科 カタクリ属 |
分布 | アメリカ合衆国北西部とカナダ南部の亜高山帯 |
花期 | 3~5月 |
特徴 | 高さ10~18cmの花径に1~3個の花を付けます。 耐寒性は強いですが、耐暑性はなく、開花してから翌春までは休眠します。 日本のカタクリは、暖地では栽培が難しいですが、キバナカタクリは比較的丈夫で十分に花を楽しむことができます。球根の入手も容易ですので、暖地の場合は、栽培するならこちらが適していると思われます。 |