ズダヤクシュ(喘息薬種)は、北海道、本州、四国、九州の山地~亜高山帯のブナ帯から針葉樹林帯の林内に生える多年草です。
花はすぐに終わりますが、その後の種のでき始めるころの様子は鑑賞価値があり、長いこと楽しむことのできます。
柔らかい葉と地味だが風流のある花は、茶花として最適です。さほど気を使わなくても育てることが出来る野草であり、10年以上枯れることなく零れ種でも育っています
尾瀬 鳩待峠、月山、蔵王芝草平のズダヤクシュを下に載せています。
上のズダヤクシュ(喘息薬種)は自宅で2005年4月25日に撮影した花です。
スポンサーリンク
ズダヤクシュ(喘息薬種)の特徴と育て方
ズダヤクシュ(喘息薬種) 2005年5月5日 撮影 栽培品
花後種ができ始めている
和名 | ズダヤクシュ(喘息薬種) |
学名 | Tiarella polyphylla |
科名・属名 | ユキノシタ科 ズダヤクシュ属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
花期 | 栽培:4~5月 自生地:6~8月 |
特徴 | 山地~亜高山帯のブナ帯から針葉樹林帯の林内に生える多年草。 花茎や葉柄、花柄に腺毛が密生します。 根生葉は有柄、広卵形で5浅裂し、基部は心形、両面脈上に長短の毛があります。茎葉は数個つきます。 花茎は高さ10~40㎝。茎頂に多数の花を総状につけます。 萼裂片5個と針状の花弁5個は白色、雄蘂は長くつきでます。 長野県の方言で喘息のことをズダと言い、この草が薬用になるという。 |
育て方 | 地植えでは、大きな木の下で強い風が当たらないところで水はけがよく腐植質の多い土を選びます。 鉢栽培では鉢底に礫を入れて水はけを良くし、桐生砂、硬質赤玉土、硬質鹿沼土などの混合用土でマグアンプK 中粒と大粒を根に触れないように入れて植えます。 肥料は幾分控えめにやり、水は表面が乾いたらたっぷりやり、日陰~半日陰で涼しく育てます。 春か秋に株分けをかねて植え替えるが、あまり小さく分けると株が弱るので、2~3年おきに分けます。 日陰栽培をして、10年以上になりますがとても丈夫で毎年花を咲かせてくれます。 ズダヤクシュは花後の種が実り始めても、鑑賞価値があり、長いこと楽しむことが出来ます。 |
尾瀬 鳩待峠、月山、蔵王芝草平のズダヤクシュ(喘息薬種)
ズダヤクシュ(喘息薬種) 2006年6月14日 撮影 尾瀬 鳩待峠
ズダヤクシュ(喘息薬種) 2006年8月4日 撮影 月山
ズダヤクシュ(喘息薬種) 2003年6月21日 撮影 蔵王芝草平
ズダヤクシュ(喘息薬種)まとめ
ズダヤクシュ(喘息薬種) 2007年5月30日 撮影 栽培品
日陰で育て、あまり乾燥させないことなどに気を付けるだけで育つしょくぶつですが、日向では葉が焼けてしまうので、気を付けなければなりません。
シェードガーデンにぴったりの植物で、ズダヤクシュの仲間はツボサンゴの園芸品種の交配に使われるようです。