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ミゾコウジュ(ユキミソウ)の育て方|仲間のミヤマタムラソウ、アキノタムラソウの特徴

ミゾコウジュ

ミゾコウジュ(ユキミソウ)は、やや湿り気のあるところに生える高さ30~70cmの越年草です。適湿な砂礫地を好むため増水による攪乱を受けやすい立地であることなどから準絶滅危惧に指定されています。

私は偶然種をいただくことになり育てましたが、越年草で種を播かなければならないことと、生育場所が我が家に合っていなかったことなどから零れ種でも繁殖しませんでした。

花の目立つ、キバナアキギリ(黄花秋桐)と同属とは思えないような立ち姿ですが、花の形が似ています。またミヤマタムラソウ(深山田村草)、アキノタムラソウ(秋の田村草)など、同じ仲間の写真と特徴を下に載せています。

上のミゾコウジュ(ユキミソウ)は自宅で2006年5月26日に撮影した種から育てた花です。

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ミゾコウジュ(ユキミソウ)の特徴と育て方

ミゾコウジュ

ミゾコウジュ(ユキミソウ) 2006月年5月26日 撮影 栽培品

ミゾコウジュ

ミゾコウジュ(ユキミソウ) 2006年5月26日 撮影 栽培品


   
和名ミゾコウジュ
別名ユキミソウ
学名Salvia plebeia
科名・属名シソ科 アキギリ属
分布本州、四国、九州、沖縄
花期5~6月
特徴

やや湿り気のあるところに生える高さ30~70cmの越年草。

根生葉は冬にロゼット状に広がるが、花期には枯れます。

茎葉は対生し、長さ3~6㎝、幅1~2㎝の長楕円形で、表面は脈がへこみ、細かいしわが目立つ。

枝先に花穂をだし、淡紫色の小さな唇弁花を多数つけます。

花冠は長さ4~5㎜で、下唇には紫色の斑点があります。

葯隔の上下の長さが同じなのが特徴。

繁殖力はあるようなのだが、越年草であること、適湿な砂礫地を好むため増水による攪乱を受けやすい立地であることなどから、準絶滅危惧に指定されています。

育て方

鉢底にゴロ石を入れ、赤玉に少量の軽石を混合して植えています。

湿気を保つために腐葉土を混合しても良い。

越年草なので、種を採取してふやさなければならないのでいつの間にか絶やしてしまいました。

零れ種で殖えるほどには、我が家の庭は条件があっていなかったようです。

ミヤマタムラソウ(深山田村草)の特徴

ミヤマタムラソウ(深山田村草)

ミヤマタムラソウ(深山田村草) 2004年7月2日 撮影 霧が峰高原


ミヤマタムラソウ(深山田村草)

ミヤマタムラソウ(深山田村草) 2005年8月11日 撮影 尾瀬


ミヤマタムラソウ(深山田村草)

ミヤマタムラソウ(深山田村草) 2003年7月11日 撮影 赤城山


ミヤマタムラソウ(深山田村草)

ミヤマタムラソウ(深山田村草) 2003年7月11日 撮影 赤城山


   
和名ミヤマタムラソウ(深山田村草)
別名ケナツノタムラソウ
学名Salvia lutescens var. crenata
科名・属名シソ科 アキギリ属
分布本州の中部以北の深山
花期6月~8月
特徴

高さ25~50cmの多年草。

葉は3出葉または1~2回羽状複葉。葉の裂片はやや丸みを帯びています。

茎先に長さ1cmほどで花の色が薄い唇形花を穂状につけ、外面に軟毛が目立つます。

雄蘂は2個で花外に突き出します。

ミヤマタムラソウ(深山田村草)は名前にもあるように、霧が峰高原、尾瀬、赤城山などかなり高い山に生えています。

アキノタムラソウ(秋の田村草)の特徴

アキノタムラソウ(秋の田村草)

アキノタムラソウ(秋の田村草) 2004年8月22日 撮影 日光植物園

アキノタムラソウ(秋の田村草)

アキノタムラソウ(秋の田村草) 2004年8月22日 撮影 日光植物園

アキノタムラソウ(秋の田村草)

アキノタムラソウ(秋の田村草) 2003年9月27日 撮影 鹿沼の山間

アキノタムラソウ(秋の田村草)

アキノタムラソウ(秋の田村草) 2003年9月14日 撮影 日光植物園

   
和名アキノタムラソウ(秋の田村草)
学名Salvia japonica
科名・属名シソ科 アキギリ属
分布本州、四国、九州、沖縄
花期7~11月
特徴

山野の道ばたなどに普通に見られる多年草。高さ20~50㎝。

葉は対生し、3~7個の小葉からなる奇数羽状複葉。小葉は長さ2~5㎝の広卵形。

茎の上部に長さ10~25cmの花穂を出し、長さ1~1.3cmの青紫色の唇弁花を数段輪生します。

アキノタムラソウ(秋の田村草)はミヤマタムラソウ(深山田村草)に似ていますが車で通るような、山野の道端などに身近に生えていていますが、目立たないために歩かないと見つけられないようです。

ミゾコウジュ(ユキミソウ)まとめ

好む植生の地が何らかの事情で少なくなって行くことで、絶滅の危機に晒される植物が殖えてきます。河川がコンクリートで固められ、農道は広がってそれまで生えていた様々な野草はほとんど見られないようになってしまいました。

高山植物だけでなく、繁殖力があり、あまり顧みられなかったような植物にまで絶滅が危惧されるようになっていることを寂しく思っています。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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