キバナセツブンソウ(黄花節分草)は、南ヨーロッパ原産で、ヨウシュセツブンソウとも言われて、いろいろな品種が出回っているようです。種のできにくい Eranthis x tubergenii のような品種もあるので、分球をあまりしないセツブンソウの場合殖やすことが出来ません。
花を見て終わりで良い方は良いのですが、種から殖やしたい方は種ができる品種を選んだ方が良いようです。
上のキバナセツブンソウ(黄花節分草)は、自宅で2004年3月6日に撮影したものです。
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キバナセツブンソウ(黄花節分草)-Eranthis x tubergenii の特徴と育て方
キバナセツブンソウ(黄花節分草) 2004年3月15日 栽培品
和名 | キバナセツブンソウ(黄花節分草) |
別名 | ヨウシュセツブンソウ |
学名 | Eranthis x tubergenii | 科名・属名 | キンポウゲ科 エランティス属 |
分布 | 南ヨーロッパ |
花期 | 2~3月 |
特徴 | 日本では、地中海東部原産のキバナセツブンソウ(E.cilicica)と南欧原産のオオバナキバナセツブンソウ(E.hyemalis)との交雑種が出回っているようです。 花は茎頂に咲き、花弁のように見えるのは、萼が花弁状に発達したもので、草丈7~10cm。 全体にセツブンソウよりやや大形で、葉も厚く光沢もあり、根茎はセツブンソウのように球形ではなく細長い。 キバナセツブンソウと書いてある開花苗を購入したのだが、Eranthis ×tubergenii かどうかははっきりわかりません。写真で見る限りにおいて、エランシス・ヒエマリス(Eranthis hyemalis)とは違って見えますが、ほかの交配種なども多いようなのではっきりわからないのが現状です。 日本のセツブンソウもこの仲間ですが、かなり異なって見えます。 |
育て方 | 秋植え球根として入手することが多く、10月頃に植えますが、事前に吸水させてから植えつけることが必要です。 培養土は軽い川砂を多めに用い、これに赤玉土、腐葉土などを少量混合して、出来るだけ排水の良い状態を保つようにします。 あまり深く根茎を埋めず、地表からの深度は根茎の2倍程度が適当です。 夏は球根を乾燥させます。繁殖は分球。種まきもできますが、この花からは種ができなかったことから、種のできにくい Eranthis x tubergenii なのではないかと思いました。 日本のセツブンソウのように花時期に日光が当たる落葉樹の下で地植えにもできるようですが、鉢植えで花を見ただけで枯らしてしまいました。 寒さには強いようですが、日本のセツブンソウも分球はしないようにあまり分球もしないとのことですから、種で殖やすことになりますが、種ができにくい品種ですと増殖することは難しいことになるようです。 購入した株が枯れても、種ができれば種から殖やすことができるので、今度は種ができやすいものを選ぶことにしますが、園芸店で売れ残って種ができ始めている鉢植えなどはお勧めです。 |
キバナセツブンソウ(黄花節分草)のまとめ
キバナセツブンソウ(黄花節分草) 2004年3月7日 撮影 栽培品
それまでも山野草は育てていましたが、ホームページを初めた10数年前に種からかなり多くの山野草を育て始めたころに購入したのがキバナセツブンソウで、同じ頃に日本のセツブンソウも育て始めました。
セツブンソウも球根が殖えないので思うようには育ちませんでしたが、最初に購入した苗から種を採取出来て、3年後にはたくさん開花したために10数年過ぎた現在は庭にセツブンソウの群生ができるまでになっています。
それに比べてキバナセツブンソウは種ができなかったために絶えてしまったので、セツブンソウとキバナセツブンソウがどちらが育てやすく、どちらが育てにくいかは何とも言えないのが現状です。
キバナセツブンソウはいろいろな種類があるようで、それによっても異なるのでしょうからいろいろ育ててみないことには分かりませんが、シアトルの友人はキバナセツブンソウが育つような場所にセツブンソウを植えても上手に育たないと言っていますので、育てる環境によるのではないかと思われます。