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広告 夏の花・山野草の育て方

エチゴトラノオ、シラゲエチゴトラノオの育て方|仲間のヒメトラノオの特徴

シラゲエチゴトラノオ

エチゴトラノオ(越後虎の尾)は、新潟県、北陸地方、東北地方の日本海側の海岸に自生している多年草です。

エチゴトラノオという種を播いて長いことエチゴトラノオと思って育てていましたが、「葉には毛はなく表面につやがあり濃い緑色です。」という言葉になんとなくそぐわない感じで、いろいろと調べた結果、佐渡に自生している、シラゲエチゴトラノオ(白毛越後虎の尾)の白花ではないかと思いました。

どちらにしても、新潟県では準絶滅危惧、及び特別地域内指定植物とされているということですので、縁あって種から育てることになったこの植物を大切に育てたいと思っています。

下に同じ属のヒメトラノオ(姫虎の尾)の特徴を載せています。

上のシラゲエチゴトラノオ(白毛越後虎の尾)は、自宅で2006年7月23日に撮影した2003年2月播種した苗からの花です。

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エチゴトラノオ(越後虎の尾)、シラゲエチゴトラノオ(白毛越後虎の尾)の特徴と育て方

エチゴトラノオ(越後虎の尾)の特徴

       
和名エチゴトラノオ(越後虎の尾)
学名Pseudolysimachion kiusianum subsp. maritima
科名・属名オオバコ科 クワガタソウ属
分布新潟県、北陸地方、東北地方の日本海側の海岸に自生
特徴

新潟県では準絶滅危惧、及び特別地域内指定植物とされています。

茎は、直立して50~80cmになります。

葉は、厚めで先端は尖り鋸歯がある 。葉には毛はなく表面につやがあり濃い緑色です。

夏に茎の先端に花穂を伸ばして、紫色の小花を密につけます。

トラノオの名のつく山野草は穂状の花が下から順に咲きあがり、その姿が虎の尾のように見えるからと言われます。

エチゴトラノオは、中部から東北の日本海側に分布しているので名付けられたもので、稀産植物と言ってよい。限られた地域に自生する植物なので大切に保護しなければなりません。

シラゲエチゴトラノオ(白毛越後虎の尾)の特徴と育て方

シラゲエチゴトラノオ

シラゲエチゴトラノオ(白毛越後虎の尾) 2005年8月2日 撮影 栽培品(種から)

           
和名シラゲエチゴトラノオ(白毛越後虎の尾)
学名Pseudolysimachion kiusianum subsp. canescens
科名・属名オオバコ科 クワガタソウ属
分布佐渡の特産
花期6~9月
特徴

新潟県では準絶滅危惧、及び特別地域内指定植物とされています。

茎は、直立して50~80cmになります。

わが家のエチゴトラノオは葉の両面に短毛が密生しているうえに白花です。葉の両面に短毛が密生するものは佐渡に自生しているということで、シラゲエチゴトラノオというそうです。

他はエチゴトラノオとよく似ているということですが、我が家にあるのは、葉の両面に短毛が密生しているものなのでイチゴトラノオは見たことがないことになります。

育て方

2003年2月播種、2003年10月発芽と少し遅い発芽だったが、発芽から2年近くかかって開花しました。

軽石砂、桐生砂に硬質赤玉土、硬質鹿沼土などの混合用土に植えて育てていましたが、根がしっかり張り、大型なので、軽石に腐葉土などの水はけと水持ちの良い用土にして地植えにしました。

春と秋は日当たり、夏は半日陰になるような場所に植えていますが、丈夫な育てやすい植物のようで、株が殖えて花を咲かせてくれます。

3年に1度くらいは株分けを兼ねて、早春か秋に植え替えた方が良いようです。

地植えなので、よほど雨が降らない時は水をやりますが、それ以外はやりません。

シラゲエチゴトラノオ(白毛越後虎の尾)まとめ

シラゲイチゴトラノオ

シラゲエチゴトラノオ(白毛越後虎の尾) 2009年6月20日 撮影 栽培品(種から)

エチゴトラノオ

シラゲエチゴトラノオ(白毛越後虎の尾) 2015年7月4日 撮影 栽培品(種から)

エチゴトラノオという種を播きましたら、白花が咲いたので白花エチゴトラノオだと思って育てていましたが、葉に短毛があることから調べたところ、シラゲエチゴトラノオではないかとの結論に達しました。

最初は鉢植えで育てていましたが、かなり丈夫で、根がいっぱいになり、大株になって来たので、地植えで育てること衣しました。

地植えで10年近く育てていますが、株が大きくなり元気に育っています。植え替えをしないと元気がなくなってくるようですので、地植えでも3年に 一度くらいは株分けを兼ねて植え替えた方が良いようです。

ヒメトラノオ(姫虎の尾)の特徴

ヒメトラノオ

ヒメトラノオ(姫虎の尾) 2004年7月24日 撮影 霧ヶ峰高原

ヒメトラノオ

ヒメトラノオ(姫虎の尾) 2004年7月24日 撮影 霧ヶ峰高原

       
和名ヒメトラノオ(姫虎の尾)
学名Pseudolysimachion rotundum var. subintegrum forma petiolatum
科名・属名オオバコ科 クワガタソウ属
分布本州(関東地方以西)四国、九州(北部)
特徴

山地草原に生え、高さ40~90cmになります。

葉は披針形で長さ5~11cm、短柄があります。

花は青紫色で長い花穂につきます。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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