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エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子)の育て方|仲間のタカネナデシコ(高嶺撫子)の特徴

エゾカワラナデシコ

エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子)は、北海道、本州(中部地方以北)の山地の日当たりの良いところに自生している多年草です。

山地でよく出会うことのできるエゾカワラナデシコは夏の山の彩になっています。

栽培も容易で丈夫で育てやすいのですが、株の寿命が短いので、挿し木に近い状態で新しい用土で植え変えるか、挿し芽、種で更新しないと絶えてしまいます。

下に同じ属ので、高山帯に生えるタカネナデシコ(高嶺撫子)の特徴と写真を載せています。エゾカワラナデシコはカワラナデシコの母種になります。

上のエゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子)は、自宅で2003年10月10日に撮影した2003年1月12日播種した苗からの花です。

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エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子)の特徴と育て方

エゾカワラナデシコ

エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子) 2004年6月6日 撮影 栽培品(種から)

エゾカワラナデシコ

エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子) 2005年11月26日 撮影 栽培品(種から)

           
和名エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子)
学名Dianthus superbus var. superbus
科名・属名ナデシコ科 ナデシコ属
分布北海道、本州(中部地方以北)
花期6~8月
特徴

山地の日当たりの良いところに生える多年草。

茎は叢生し、上部で枝を分け、高さ30~50cm。

花は茎頂にまばらに咲き、淡紅色で直径約4cm。苞は2対で十字に対生します。

カワラナデシコが3~4対なので、この苞の違いで区別できます。

育て方

中深鉢を使い底にゴロ石を入れて軽石、桐生砂、硬質鹿沼土などの混合用土で水はけよく植えます。

植えるときに、根に触れないように、マグァンプK などの緩行性肥料を入れます。

植え替えは2月末~3月頃と秋が適期です。我が家はどちらの季節も植え替えて見て、その後の状態が良い方にしています。

春に置き肥して真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回薄い液肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。

日当たりを良くし、真夏は半日陰にして涼しくします。湿気が多すぎるのを嫌うので、表面が乾いてからたっぷり水をやります。

地植えは保水力があり、水はけの良いところに植えます。軽石や硬質鹿沼土、腐葉土などを混ぜ込んで調節します。

植え変えは、用土を全部新しくし、花後に古根を短く切って、さし芽に近い状態にして植え替えるのがコツです。

ナデシコの仲間は株自体の寿命が短いので、挿し芽、種まきで更新するか、挿し芽に近い状態で植え替えないと数年で絶えてしまいます。

エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子)まとめ

エゾカワラナデシコ

エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子) 2004年6月13日 撮影 栽培品(種から)

エゾカワラナデシコはとても可憐な花でなじみの多い花ですが、ナデシコの仲間は株の寿命が短いので、挿し芽に近い状態で新しい用土に植え替えるか、挿し芽、種を播いて更新することが大切です。

それさえ行えば、日向で丈夫に育ちます。上の花のように種から育てても1年で花が見られます

自生地のエゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子)

エゾカワラナデシコ

エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子) 2005年7月15日 撮影 ワッカ原生花園

エゾカワラナデシコ

エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子) 2004年7月24日 撮影 霧ヶ峰高原

エゾカワラナデシコ

エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子) 2004年7月24日 撮影 霧ヶ峰高原

エゾカワラナデシコ

エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子) 2003年9月6日 撮影 池の平湿原

タカネナデシコ(高嶺撫子)の特徴

タカネナデシコ

タカネナデシコ(高嶺撫子) 2005年8月4日 撮影 八方尾根

タカネナデシコ

タカネナデシコ(高嶺撫子) 2005年8月4日 撮影 八方尾根

         
和名タカネナデシコ(高嶺撫子)
学名Dianthus superbus var. speciosus
科名・属名ナデシコ科 ナデシコ属
分布北海道、本州(中部地方以北)。ユーラシア北部
花期7~9月上旬
特徴

高山帯の礫地や岩場に生える多年草。

葉や茎は粉白色。無花茎と有花茎があり、無花茎は高さ3~10㎝、葉は幅2~5㎜、ふちに微鋸歯があります

花有花茎は高さ15~40㎝、雄性期と雌性期があります。

花弁の弁状部は3分の2程度まで細かく裂けます。

萼筒は長さ約2cm。苞は2対、芒を含めて長さ5~15㎜。苞の先は芒状に尖ります。

花被間柱(萼と花冠の間の軸状の部分)は1ミリ内外。

タカネナデシコ

タカネナデシコ(高嶺撫子) 2005年8月4日 撮影 八方尾根

タカネナデシコ

タカネナデシコ(高嶺撫子) 2005年8月4日 撮影 八方尾根

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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