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春の花・山野草の育て方

フタリシズカ(二人静)の育て方

フタリシズカ

フタリシズカ(二人静)ヒトリシズカ(一人静)は同じ仲間ですが、一人静よりも草丈も葉も大きくなり、雰囲気が異なっています。

どちらの名前も静御前とかかわっていますが、その名前にふさわしいような花だと納得してしまいます。

どちらも好きな花で、我が家は地植えで育てています。フタリシズカ(二人静)の方が殖えやすいようです。

上の写真は2003年5月14日に自宅で撮影したものです。

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フタリシズカ(二人静)の特徴と育て方

フタリシズカ

フタリシズカ(二人静) 2004年5月11日 撮影 栽培品

和名フタリシズカ(二人静)
学名Chloranthus serratus
科名・属名センリョウ科 センリョウ属
分布日本各地と中国
花期5~6月
特徴

山野の林内に生える、花穂3~5cm、高さ30~50cmの多年草。

花穂は1~5個。花糸は短く、ヒトリシズカのように糸状にはならず、内側に曲がって雄蕊を包みます。

果実は核果で長さ3㎜の広倒卵形。

和名は静御前とその亡霊の舞姿に例えたものといわれています。

育て方

地植えに好適で、半日陰に植えるとよく、切花にもなります。

鉢栽培では、大きめの鉢にゴロ土を入れ、その上に用土を入れマグアンプKを根に触れないように入れます。用土は赤玉土に腐葉土を2~3割混用した用土を用い、暑くてむれやすい所では桐生砂を2~3割混用します。

肥料は好む方なので油粕、骨紛などを置き肥として施し、春は日向、梅雨以後は半日陰に置き、水はやや多めに与えます。

根詰まりすると、多湿で高温時に根腐れを起こすので、早春か花後または秋に2~3年おきに古い根を切って地下茎を横にして植え替えます。

繁殖は株分けと実生。

我が家は半日陰に地植えにしているが、こぼれ種からもかなり殖える丈夫な花です。

二人静沢のかたへにつぶつぶと何を語らふ花の穂ふたつ

趣味の短歌より


日光植物園のフタリシズカ(二人静)

日光植物園

フタリシズカ(二人静) 2005年5月31日 撮影 日光植物園

フタリシズカ(二人静)のまとめ

フタリシズカ(二人静)

フタリシズカ(二人静) 2004年5月11日 撮影 栽培品

二人静は株が大きくなるので、庭植でも植え替えた方が元気に育ちます。乾燥を嫌いますが、過湿にすると根が傷むことがあるので、水はけがよく、水持ちの良い用土で育てることが肝心です。

日陰でも育ちますが、春から花後葉が固まるくらいまでは昼頃まで日光に当てた方がしっかりした株になります。

わが家は地植えなので零れ種で殖えすぎるくらい殖えています。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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