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ニッコウネコノメソウ(日光猫の目草)の育て方|高尾山のヨゴレネコノメの特徴

ニッコウネコノメ

ニッコウネコノメソウ(日光猫の目草)はイワボタン(ミヤマネコノメソウ)の変種ですが、このグループは茎葉が細く、色合いが独特の雰囲気を持っています。

日光ネコノメソウは種から育ててその詳細を観察できました。イワボタンの葯は黄色のようですがニッコウネコノメの葯は若い時に暗紅色、後に黒色になるとか、イワボタンを見たことがないので、違いを比べることはできませんでしたが、見た感じから納得できました。

それ以前に高尾山で、やはりイワボタン(ミヤマネコノメソウ)変種のヨゴレネコノメ(汚れ猫の目)を始めて見て、その変わった花を写してきたことがあるのでその仲間だという親近感持っていたことから雰囲気的に分かりました。

上のニッコウネコノメソウ(日光猫の目草)は、自宅で2007年4月21日に撮影したものです。

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ニッコウネコノメソウ(日光猫の目草)の特徴と育て方

ニッコウネコノメソウ(日光猫の目草)

ニッコウネコノメソウ(日光猫の目草) 撮影2008年4月17日撮影 栽培品

 
和名ニッコウネコノメソウ(日光猫の目草)
学名Chrysosplenium macrostemon var. shiobarense
科名・属名ユキノシタ科 ネコノメソウ属
分布本州、東北地方南部から中部地方の太平洋側
花期4~5月
特徴

山地の谷沿いの湿地に生える多年草。イワボタン(ミヤマネコノメソウ)変種。

茎は暗紫色を帯び、無毛。葉は対生し、葉身の長さは0.5~1㎝。葉先の部分に鋸歯があり、基部は楔形。

イワボタンの葯は黄色のようだがニッコウネコノメの葯は若い時に暗紅色、後に黒色。

花とともに花のすぐ下の包葉は円形にちかく淡黄緑色をしています。

栃木県の塩原で発見されたのでニッコウネコノメの名前になったようです。

育て方

春は日あたり、5月頃から木漏れ日程度の半日陰で、水切れしないようにします。

冬は棚下などで霜と乾燥から保護します。

花後の3月下旬ごろに桐生砂、赤玉土、鹿沼土の混合用土に水はけと水持ちが良いように植え替えます。

真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回薄い液肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。

水は秋から春は朝に、夏は夕方に鉢のまわりにもたっぷりやり、夜間温度を下げるように工夫します。

殖やすのは挿し芽と実生。

ナメクジの食害に合いやすいので、気をつけます。

高尾山で出会ったヨゴレネコノメ(汚れ猫の目)の特徴

ヨゴレネコノメ(汚れ猫の目)

ヨゴレネコノメ(汚れ猫の目) 2003年4月19日 撮影 高尾山

 
和名ヨゴレネコノメ(汚れ猫の目)
学名Chrysosplenium macrostemon var. atrandrum
科名・属名ユキノシタ科 ネコノメソウ属
分布本州(関東地方以西、四国、九州
花期3~4月
特徴

山地の湿地に生える多年草。イワボタン(ミヤマネコノメソウ)変種。

イワボタンに似るが、萼裂片は直立し、雄蕊は4~8個、葯はイワボタンは黄色だがヨゴレネコノメは暗紅色。花糸、花盤なども紅紫色を帯びます。

花後走出枝をのばします。

ニッコウネコノメソウ(日光猫の目草)とヨゴレネコノメ(汚れ猫の目)まとめ

ニッコウネコノメソウ(日光猫の目草)

ニッコウネコノメソウ(日光猫の目草) 撮影2008年4月17日撮影 栽培品

ニッコウネコノメソウ(日光猫の目草)もヨゴレネコノメ(汚れ猫の目)もともにイワボタン(ミヤマネコノメソウ)変種ということですが、ネコノメソウの中でも少し変わった雰囲気を持つ植物です。

ニッコウネコノメソウ(日光猫の目草)は種から育てたことがあり、ヨゴレネコノメ(汚れ猫の目)は小さな群生ですが出会って写真に写してきました。

ヨゴレネコノメ(汚れ猫の目)を見たのは野草に興味を抱いたばかりのことだったので、名前も分からないその変わった姿に興味を抱き、図鑑からヨゴレネコノメ(汚れ猫の目)であることが分かった時には、ひどい名前を付けられたものだと思いましたが、そのおかげでで忘れることのできない植物になり、その仲間の植物に興味を抱くようになりました。

ハナネコノメ以外は地味な花ですが、好きな植物のひとつになっています。しかし自生地が山地の湿地などで、育てるにはそれなりの環境が必要で、我が家のように日当たりの良い住宅地で育てるのは難しいようでした。

現在はハナネコノメが残っていますが、種を播いたニッコウネコノメソウ、ヤマネコノメソウは枯れてしまいました。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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