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広告 秋の花・山野草の育て方

原種シクラメンの育て方

シクラメンは、地中海沿岸、小アジア、ロシア南部に自生するサクラソウ科 シクラメン属で、品種により開花期などが異なります。

明治末期から大正期にかけて、野生種や園芸種が渡来した球根草で、原種シクラメンとは野生種のことです。

葉の美しいものが多く、育てやすいものから難しいものなどがあるようなので、我が家は多くの変種が栽培されている普及種であるコウム(Cyclamen. coum)から育て始めました。

上のコウム(Cyclamen. coum)は、自宅で2018年10月4日に撮影した購入した花です。

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シクラメンの特徴と育て方

原種シクラメン

コウム(Cyclamen. coum) 2017年9月25日 撮影 購入品

原種シクラメン 葉

コウム(Cyclamen. coum) 2018年4月12日 撮影 購入品

       
和名原種シクラメン
学名Cyclamen
科名・属名サクラソウ科 シクラメン属
分布地中海沿岸、小アジア、ロシア南部
花期主に秋から春だが品種により異なる
特徴

シクラメンの仲間は地中海沿岸を~小アジアにかけて十数種類が分布します。

明治末期から大正期にかけて、野生種や園芸種が渡来した球根草ですが、原種シクラメンとは品種改良だれていない野生種をさします。

シクラメンの語源はギリシア語のキクロスからきていますが、キクロスは「らせん」という意味で、花後にくるくる巻く花茎によります。

花色は白やピンク、紫色のものが多く、やや細長い花びらは上に反り返ります。株元から花茎を長く伸ばして咲く花は園芸品種と同じですが、か細く小さな花は野性味を帯びています。

花の咲く時期は種によって異なり、春~初夏咲き、夏~秋咲き、冬~早春咲きに分けられます。

  • コウム(Cyclamen. coum)は冬~早春咲きで葉の模様に個体差が大きく、多くの変種が栽培されている普及種です。
  • ペルシカム(Cyclamen. persicum):鉢花として流通しているシクラメンの元となった種です。
  • ヘデリフォリウムは(Cyclamen. hederigolium)夏~秋咲きで、葉が出る前に花を咲かせます。花色はピンク、白などがあります。
  • プルプラスケンス(Cyclamen. purpurascens)は夏~秋咲でき、葉が丸くて厚く休眠しないことが多い。
  • バレリアリクム(Cyclamen. balearicum)は春~初夏咲きの小型種で、花色は白。

現在は、コウム(Cyclamen. coum)をそだてていますが、いろいろな種を播いて育苗中なので、無事に花が見られるのを楽しみにしています。

庭に植えて花も楽しんでいるコウム(Cyclamen. coum)はわが家では秋から冬まで花が咲き、葉がグレーがかった白い葉も長いこと楽しむことが出来ます。

育て方

成長期と休眠期があるのが特徴ですが、種類によって差があるので育てている品種の特徴を知ることが大切です。

コウム、ヘデリフォリウム、ペリシカムのような普及している種は、わりと丈夫で育てやすいので、そのような種から育ててみると良いようです。

新しい葉を出し、花を咲かせる生育期はよく日に当て、休眠期は雨の当たらない風通しの良い涼しい場所に置きます。

種によっては耐寒性が弱いものもありますが、多くは氷点下の気温にも耐えます。しかし、寒風や霜に当たると葉が傷むので、鉢植えの場合、冬はベランダなど屋根のある場所のほうが無難なようです。コウムは庭植にしていますが、寒さにも暑さにも耐えてくれます。

生育期は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与え、休眠期は過湿に気を付けて10日に1度くらい様子を見て与えます。

肥料は、緩効性の肥料を心持ち控えめに与え、成長期に、薄めの液体肥料を10日に1回程度与えます。。

用土は赤玉土の小粒や軽石砂、腐葉土などを等量混ぜたものが良いようです。

1~2年おきに花後もしくは休眠期に植え替えます。種によって異なりますが、球根が土に隠れる程度の深さが良いようです。

過湿や高温などで球根が腐ることがあるので、定期的に殺菌剤を散布して腐敗を予防します。

殖やすには花後にできる種を採取して、種の表面のべたべたを洗い、乾かしてそのまま巻くか、冷蔵庫の保存して9月頃に播きます。

早いものでは発芽後1年~2年くらいから、咲くものもあるようですが、3年くらいはかかりそうです。

ヘデリフォリウム(Cyclamen. hederigolium) 2018年9月26日 撮影 種から育てた初花

花の時期は葉が出ていません。

ヘデリフォリウム葉(Cyclamen. hederigolium) 2018年11月4日 撮影

ヘデリフォリウム(Cyclamen. hederigolium) 2019年9月4日 撮影

花が終わると鑑賞価値のある葉が出てきました。初花なので、大株になるのを待ちたいと思います。

シクラメン・ネアポリタナム(原種)の特徴

シクラメン・ネアポリタナム

シクラメン・ネアポリタナム 2003年12月8日 撮影 井頭公園(高山直物館)

     
和名シクラメン・ネアポリタナム
学名Cyclamen neapolitanum
科名・属名サクラソウ科 シクラメン属
分布ヨーロッパ~トルコ原産
花期秋から春
特徴

ヨーロッパ~トルコ原産の秋咲き品種です。

ミニシクラメンより小さく可愛い花を咲かせていました。

暑さ寒さに強く、育てやすいという。

これらは、極寒地でも地植えできるが、株が古くなると、球根の頂部よりも、周囲の土中から直接葉や花が出てくるようになります。

原種シクラメンまとめ

原種シクラメンは品種により、花の時期や育て方など少し異なるので、種に合わせた管理を行います。

開花期などの成長期は日当たり、夏の休眠期は雨に当てずに涼しい日陰で育てます。

赤玉土、軽石、腐葉土などの混合用土で水はけよく育てます。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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