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庭木や盆栽の花木・実物の育て方

クチナシ(梔子)、ヒメクチナシ(コクチナシ)、オオヤエクチナシの育て方

クチナシ

クチナシ(梔子)は、アカネ科クチナシ属の常緑低木で、園芸用として栽培されることが多い低木です。

良く栽培されているのは、オオヤエクチナシやヒメクチナシ(コクチナシ)で、私は昔から実家にあったクチナシの脇枝を持ってきて植えました。

オオヤエクチナシやヒメクチナシ(コクチナシ)は実が成らないのか、見たことがなく、子供のころから見ていた実を鑑賞したいために植えました。

クチナシの甘い香りが好きですが、オオスカシバの幼虫がよく付き、気が付くと葉が丸坊主になることもあります。

上のクチナシ(梔子)は、自宅で2006年6月28日に撮影した花です。

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クチナシ(梔子)の特徴と育て方

クチナシ

クチナシ(梔子) 2003年6月20日 撮影 栽培品

クチナシ(梔子)実 2005年12月1日 撮影 栽培品

           
和名クチナシ(梔子)
学名Gardenia jasminoides
科名・属名アカネ科 クチナシ属
分布台湾、中国、日本の関東以西
花期6~7月 熟果期:10~12月
特徴

実の径約2cm、高さ1.5~3m。クチナシの実は古くから染料や薬用に使われています。

漢方では山梔子(さんしし)として用いられていますが、熟しても裂開しません。口が開かないことから「クチナシ」の和名がつけられたとされています。

純白の6弁花を咲かせて強い香りを漂わせます。

変種のヒメクチナシ(コクチナシ)、園芸品種のオオヤエクチナシその他のクチナシが栽培されています。

熊本県で野生し、天然記念物に指定されているようです。

育て方

庭植は明るい半日陰で、水持ち、水はけのよい場所が適しています。用土によっては腐葉土などを混ぜて水持ち良く植えると良いかもしれません。

暖地の植物なので、寒冷地は難しいようですが、私は宮城県に住んでいた時、住宅地では育っていました。

鉢植えは赤玉土に腐葉土を混ぜて、軽石を少量入れて、水はけと水持ちが良く植えます。

庭植、鉢植え共に、2月頃の寒肥と花後のお礼肥に緩効性化成肥料や、固形の油かすを施します。

庭植は根鉢の2倍の深さと幅の植穴を掘り、用土が良くない場所は、腐葉土と軽石を混ぜ入れて根鉢のまわりに十分に水を入れて、高植にします。

剪定は花後なるべく早く、好みの形に剪定します。夏と秋に伸びた枝の先端に花芽ができるので、その後の剪定は伸びすぎた枝を切る程度にします。

花をたくさん見たいときは弱剪定にしますが、風通しが悪いと病気になりやすいので込み合った枝をすかします。

鉢植えは、2年に1度位、4~5月に根をほぐして3分の1程度整理して新しい用土で植え替えます。

鉢植えは表面が乾いたら水をたっぷりやります。夏は夕方にやる方が良いでしょう。

褐色円星病、さび病、裏黒点円星病、すす病などの他、イガラムシ、アブラムシ、ロウムシ、オンシツコナジラミなどの害虫がありますが、最大の害を与えるのは、オオスカシバの幼虫で、気が付くと葉が丸坊主になることもあるので、定期的な薬剤散布が必要です。

繁殖は6月中~下旬頃、今年伸びた充実した枝を15ほど切り取り、十分に吸水させたあと川砂や赤玉土を入れた鉢に挿します。

クチナシの変種のヒメクチナシ(コクチナシ)と園芸品種のオオヤエクチナシ

ヒメクチナシ(コクチナシ)

ヒメクチナシ(コクチナシ)(姫梔子) 2003年7月1日 撮影 栽培品
学名:Gardenia jasminoides Ellis var. radicans クチナシの変種

オオヤエクチナシ

オオヤエクチナシ(大八重梔子) 2004年7月3日 撮影 栽培品
学名:Gardenia jasminoides cv. fortuneana クチナシの園芸品種

クチナシ(梔子)まとめ

乾燥を嫌いますので、庭植は根元に腐葉土などを敷き、乾燥を防ぎます。

暖地の植物なので、北風の当たるような場所は避け西日を避けて明るい半日陰に植え、オオスカシバの幼虫の食害に合わないように気を付けます。

わが家は毎年被害に合い、薬剤散布をすると秋芽が出てきますが、被害にあわないようにすることが大切です。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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