山地の石灰岩地に生える多年草で、桜の花の形で優しい花が咲きます。栽培地を考えて溶岩の鉢に植えていますが、殖えてきているので山野草鉢とどちらが殖えやすいか試してみましたが、わが家は変わりがないようでした。
家の東側にポリカーボネートの波板の屋根をかけて、夏は風通し良く南北を開け、冬は閉じて風をよけて栽培しています。その場所がお気に入りのようで、10年以上少しずつ殖えながら花を見ることができています。
関東地方の住宅地の狭い場所ですが、置き場所を工夫することが大切なようです。
上のイワザクラ(岩桜)は、自宅で2016年4月9日に撮影したものです。
スポンサーリンク
イワザクラ(岩桜)の特徴と育て方
イワザクラ(岩桜) 2008年3月29日 撮影 栽培品
和名 | イワザクラ(岩桜) |
学名 | Primula tosaensis |
科名・属名 | サクラソウ科 サクラソウ属 |
分布 | 本州(岐阜県、紀伊半島)、四国、九州 |
花期 | 4~6月 |
特徴 | 葉は円形で直径3~7cm、縁は不規則に浅く裂け、鋸歯もあります。表面は無毛。 高さ5~10cmの花茎の先に1~5個の花を散形につけます。花冠は紅紫色で直径2.5~3cm。 山地の石灰岩地に生える多年草。 |
育て方 | 植え替えは2~3年毎に花後か早春におこなうと書いてある本もありますが、わが家は暑い夏が続くようになってから毎年植え替えています。 深山の岩場、岩壁に生育しているので、それに近い環境で、育てるようにしています。 用土は軽石、富士砂、日光砂に、硬質鹿沼土を主にした混合用土で、元肥のマグァンプK を、根に触れないように入れて植えています。 肥料には弱いので液肥を月に2回ほど与える程度です。 定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 水はたっぷりやり、鉢の中に新しい水と空気を送り、水が停滞せず適湿を保ち多湿にならないようにします。 春秋は良く日に当て夏は木漏れ日程度にし、風通しの良いところに置き蒸れないように注意します。 植え替えは2月下旬から3月上旬あるいは秋に毎年植え替えるようにしていますが、秋植えが良い年と春植えが良い年があるのはその年の気候によると感じています。 人それぞれの栽培環境があると思うので、いろいろと試しながら育てるのが良いようです。 わが家の栽培環境は、ポリカーボネートの波板の明るい屋根下で家の東側になります。 |
イワザクラ(岩桜)は意外と育てやすい
イワザクラ(岩桜) 2007年3月30日 撮影 栽培品
イワザクラ(岩桜) 2006年3月28日 撮影 栽培品
イワザクラ(岩桜) 2005年4月4日 撮影 栽培品
わが家のイワザクラはネット友達に小苗をいただいたのですが、次の年には2本に殖えました。格別殖えやすいというわけではありませんが、少しづつ殖え続けています。
猛暑の年には、少し育ちにくいこともありますが、現在は少し弱った株も10月中にには植え替えるようにしたところ育てやすい時もあり、早春の方が良いこともあるのでどちらが良いかは気候によりそうです。
小苗から育て始めて10年を過ぎましたが、コイワザクラやシナノコザクラが枯れてしまったのを補ってくれるような素敵な花を咲かせ続けてくれています。
サクラソウの仲間の花は好きですが、イワザクラの優しい花姿は育てている中でも最高クラスです。
現在は溶岩の鉢に植えていますが、底穴が小さいので、ほかの鉢で育つものがあるか試してみたいと思っているところです。