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広告 春の花・山野草の育て方

プリムラ・セクンディフローラ(Primula secundiflora)の育て方

プリムラ・セクンディフローラ

プリムラ・セクンディフローラ(Primula secundiflora)は中国雲南・四川省の高層湿原、牧草地で見られ、花が偏って咲くことから中国では偏花報春と呼ばれるようです。

また、湿性のプリムラで葉が大きくなり、紅色のうつむいて咲く花は高山植物とは思えないものでした。

牧草地にこのようにきれいな花が咲き誇っているという、四川省の牧草地帯の植生の豊かさをこの花から感じることが出来ました。

上のプリムラ・セクンディフローラ(Primula secundiflora)は自宅で2007年5月10日に撮影した2006年1月播種した苗からの花です。

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プリムラ・セクンディフローラ(Primula secundiflora)の特徴と育て方

プリムラ・セクンディフローラ

プリムラ・セクンディフローラ(Primula secundiflora) 2007年5月10日 撮影 栽培品 2006年1月播種

     
和名プリムラ・セクンディフローラ
中国名偏花報春
学名Primula secundiflora
科名・属名サクラソウ科 サクラソウ属
分布中国雲南・四川省の高層湿原、牧草地 2500~4400m
花期
特徴

標高2500m付近の川沿いの草原に群落を作ります。

茎、花は白い粉で覆われています。

花が偏って咲くことから中国では偏花報春と呼びます。

漏斗状の赤紫~濃ローズヴァイオレット花。

葉は柔らかく鋸歯があります。

育て方

日向土、軽石、日光砂、硬質鹿沼土などの手に入るものの混合用土にマグァンプK を入れて植えます。

真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回水肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をし、春と秋は午前中の日に当て、梅雨からはポリカーボネートの波板の屋根下で、夏は寒冷紗をかけ涼しくなるように工夫しました。

水は好む植物ですので春先はたっぷりと、表土が乾いたら施します。置き場所は棚の上に人工芝を載せ、鉢には乾いたら水をやりますが、夕方鉢まわりにたっぷりに水を撒き、夜間温度を下げ、空中湿度を下げるように工夫します。

自生地が冷たい水が流れる高山帯のために、関東地方の住宅地の猛暑では何年も株を持たせることが出来ず、1年目の花を見ただけで株が弱ってしまいましたが、涼しい地方では栽培ができるのではないかと思います。

プリムラ・セクンディフローラ(Primula secundiflora)のまとめ

プリムラ・セクンディフローラ

プリムラ・セクンディフロラ(Primula secundiflora) 2007年5月7日 撮影 栽培品 2006年1月播種の初花


種を購入した時に説明書に、中国雲南・四川省の高層湿原、牧草地 2500~4400mが自生地と書いてあったことから、花が咲いてくれるとは思っていなかったので、花が咲いた時にはとても感動しました。

しかし花を見ることが出来たのは1年だけでしたが、牧草地に咲く花であること、この花が動物に食べられることなどを思うと、日本では考えることが出来ないような植生を持っている四川省という土地の豊かさを感じました。

なぜか、牧草地ではプリムラやケシは動物に好まれないようで花が残るということを読み、花の時期はさぞ美しいのだろうと思いました。

プリムラ・セクンディフローラの播種から開花までの記録は、こちらに書いてあります。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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