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鳥海山のお花畑

ハクサンイチゲ

ハクサンイチゲ

山野草の植え替えが一段落して、園芸も一応の区切りがつくと山歩きの季節です。

高山植物を見ようと思う7月は、あいにく梅雨になっていす。

天候と相談しながら、登る山と日にちを決めて行くのですが、日帰りの場合は前の日の夜に決めることも珍しくありません。

山を選ぶ基準も年々変わってきています。

体力が落ち、長い距離の登りは無理であるとともに、花の写真を写しながらの登りなので、どうしても時間がかかってしまいます。

がむしゃらに歩いた若い頃とは違って、今はいろいろな花を見ることが最大の楽しみです。

お花畑までの距離が短く静かな山に登りたいのですから、登れる山も限られてしまいます。

本に書いてあるコースタイムを基準に私たちが歩けると思う時間をきめるので、登ってみたい山の大方は候補落ちとなってしまうのです。

もう少し体力をつけようと思うのだが、もう維持するだけで精一杯なのかも知れません。

そんな時いつも思い出すのは鳥海山です。

コースタイムを見ると鉾立てから御浜神社まで1時間50分、そこから七五三掛まで1時間30分となっています。

十数年前のことであるし、写真もスナップくらいしか写さなかったから、休憩の時間を入れると少しはオーバーしていると思うが、そのくらいの時間で登れたと思います。

御浜神社までは独立峰なので風景はとても素晴らしかったが、チングルマの群生がところどころにあり、花は他の山の登山道で見られるくらいの普通ののぼりでした。

御浜神社を境に鳥海湖を見下ろしたあたりから風景が一転したのです。

7月の中旬を過ぎているというのに、霧の中にはるか見下ろす鳥海湖の氷は融けきらず、より幻想的だったのが忘れられません。

鳥海湖を後にするとすぐに急な登りとなったが、その両脇は見渡す限りのハクサンイチゲの群生であり、その中にキバナノコマノツメなど数十種類の花が空の下に咲いているだけで、登山者のほかは何も見えず、天井を歩いているような気分でした。

どこまで続くか分からない天井のお花畑の急な登りをどのくらい登ったろうか。

日帰り登山であったために、そのお花畑を引き返してきたのだが、今考えてもあれは夢だったのだろうかと思うほどです。

後にも先にも、あんなお花畑は見たことがありません。

2005.09.06 記

                                               

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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