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広告 夏の花・山野草の育て方

ウツボグサ(靭草)とプルネラ・グランディフローラの育て方

ウツボグサ

ウツボグサ(靭草)は、北海道、本州、四国、九州の山野の草地や道端に生える多年草で匐枝を出しながら殖えるので繁殖力が旺盛ですが、関東地方の猛暑日が続くような気候では夏は涼しくする必要があります。

よく似ているミミヤマウツボグサは匐枝を出さないことから区別されます。

ウツボグサもプルネラ・グランディフローラも宮城県ではかなり殖えていましたが、関東地方の住宅地で放任状態にしていたところ弱ってきましたので、猛暑には少し弱いようです。

上のウツボグサ(靭草)は、自宅で2004年6月15日に撮影した2003年1月25日播種の花です。

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ウツボグサ(靭草)の特徴と育て方

和名ウツボグサ(靭草)
別名カコソウ
学名Prunella vulgaris subsp. asiatica
科名・属名シソ科 ウツボグサ属
分布北海道、本州、四国、九州
花期6~8月
特徴

山野の草地や道ばたに生える高さ10~30cmの多年草。

葉は対生し、長さ2~5cmの長楕円状披針形。

茎の先に長さ3~8cmの花穂をつくり紫色の唇弁花を密につけます。

和名は、花穂を矢を入れるうつぼに見立てたようです。

育て方

1年を通して日当たりと風通しがよい、ある程度開けた場所で育てます。

庭植の場合は水がたまるような場所以外は乾燥する場所でも育ちます。

鉢植えの場合は草花培養土に赤玉を混ぜた用土か、赤玉土に軽石混ぜたもの等、用土は選びません。

真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回液肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。

水は表面が乾いたらやり、真夏は夕方に、鉢と鉢のまわりにたっぷりやって、夜間温度を下げるようにします。それ以外の季節は朝にやります。水切れしないように十分灌水します。

鉢植えの場合は1年でかなり大株になるので、3月か秋に株分けを兼ねて毎年植え替えます。

ウツボグサは匐枝を出しながら殖えていきますが、かなり似ているミヤマウツボグサは匐枝で殖えないことで区別しています。

下のプルネラ・グランディフローラもウツボグサのようにわが家では殖えません。

ウツボグサも関東地方の住宅地では猛暑が続くようになってから、少し涼しい環境が必要なようです。

零れ種からも殖えますが、株の寿命が短いので、予備の苗を作っておいた方が良いようです。

志津温泉のウツボグサ(靭草)

ウツボグサ

ウツボグサ(靭草) 2003年8月3日 撮影 志津温泉

プルネラ・グランディフローラの特徴

プルネラ・グランディフローラ

プルネラ・グランディフローラ 2003年6月4日 撮影 栽培品

和名オオバナウツボグサ、タイリンウツボグサ
別名プルネラ・グランディフローラ
学名Prunella grandiflora
科名・属名シソ科 ウツボグサ属
分布ヨーロッパ
花期6~8月
特徴

ヨーロッパから小アジアの草原、やぶ、林縁に生えます。

全体にウツボグサより大きく、花は直径3cmほどになり、花色は紫を基本に桃色の濃淡、白があります。

ウツボグサ(靭草)まとめ

ウツボグサは乾燥を好み丈夫ですが、暖地の住宅地の夏は涼しくする必要がありそうです。

株の寿命が短いので、種を播いて予備の苗を作っておいた方が良いようです。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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