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ゲンカイツツジ(玄海躑躅)の育て方|仲間のミツバツツジとトウゴクミツバツツジの特徴

ゲンカイツツジ(玄海躑躅)は、中国地方、四国北部、九州北部い分布しているツツジ科の落葉低木で、原種は準絶滅危惧種に指定されているが、園芸品種は多く栽培されています。

早春の3~4月の葉の展開前に咲き、庭を彩ってくれる貴重な花です。

常緑のツツジのように剪定する必要もなく、自然に樹形が整ってくれるますが、蕾を食べるベニモンアオリンガの駆除をしないと花付が悪くなります。

仲間のよく似ている、ミツバツツジ(三つ葉躑躅)とトウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅)の写真と特徴を下に載せています。

上のゲンカイツツジ(玄海躑躅)は、自宅で2019年3月30日に撮影した花です。

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ゲンカイツツジ(玄海躑躅)の特徴と育て方

ゲンカイツツジ(玄海躑躅) 2019年3月30日 撮影 栽培品

           
和名ゲンカイツツジ(玄海躑躅)
学名Rhododendron mucronulatum var. ciliatum
科名・属名ツツジ科 ツツジ属
分布中国地方、四国北部、九州北部、朝鮮半島
花期3~4月
特徴

落葉性の小低木。高さ1~1.5m。原種は準絶滅危惧種に指定されているが、園芸品種は多いようです。

葉は互生し革質で楕円形。先は尖り、ふちに長毛が散生します。

花は枝先につく数個の花芽から各1個の花が咲きます。萼は皿形で小さく、先は浅く5裂します。花冠は紅紫色で広ロート形で皿状に開き、径3~4cm。

蒴果は円柱形で長さ13~16㎜ほど。

カラムラサキツツジが基本種で、本種はその変種とされているが、よく似て区別しにくい。

育て方

自生地は乾燥気味の岩場で、耐寒性、耐暑性があり病害虫にも強いので、放任状態で育ちます。

日向で育てると花付が良いようですが半日陰でも育ちます。

樹形は自然のままでもまとまりやすいのですが、狭い場所はどのような形でも作ることが出来ます。

わが家は塀際の狭い場所なのですが、それなりの形にして春一番の花を楽しんでいます。

ツツジの仲間は夏に花芽が形成されるので、その後上部を剪定すると花付が悪くなります。

また落葉性のツツジは萌芽力が弱いので、全体的な剪定は行ないません。

最大の害を与えるのは、ベニモンアオリンガで、この害虫は、夏に形成される蕾を食い荒らすので、翌年の花が咲かなくなります。

定期的に薬剤散布をしないと花付が悪くなります。

1~2月頃と花後に油粕と骨粉を混ぜた固形肥料を施します。

殖やすのは5~6月頃に挿し木をします。

ゲンカイツツジ(玄海躑躅)まとめ

ゲンカイツツジ

ゲンカイツツジ(玄海躑躅) 2004年3月26日 撮影 栽培品

ゲンカイツツジは、自然に樹形が整い育てやすい落葉低木です。

蕾を食べるベニモンアオリンガを秋まで駆除をします。

ミツバツツジ(三つ葉躑躅)の特徴

ミツバツツジ

ミツバツツジ(三つ葉躑躅) 2003年4月19日 撮影 高尾山

ミツバツツジ

ミツバツツジ(三つ葉躑躅) 2003年4月19日 撮影 高尾山

         
和名ミツバツツジ(三つ葉躑躅)
学名Rhododendron dilatatum
科名・属名ツツジ科 ツツジ属
分布関東から近畿にいたる低山帯
花期3月下旬~4月上旬
特徴

花は葉より前に開いて、3枚の葉を3方にきちんと並べます。雄蘂は5本、子房には腺点が密集しています。

葉は互生し革質で楕円形。先は尖り、ふちに長毛が散生します。

多くの変種や品種が知られているが雄蘂が5本なのはこの種だけで、近似の他の種類はみな10本です。

トウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅)の特徴

トウゴクミツバツツジ

トウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅) 2007年5月28日 撮影 奥日光

トウゴクミツバツツジ

トウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅) 2004年7月17日 撮影 仙人ヶ岳

         
和名トウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅)
学名Rhododendron wadanum
科名・属名ツツジ科 ツツジ属
分布本州(宮城、山形県東部以南、~近畿地方東部の太平洋側)
花期4月~6月上旬
特徴

葉は枝先に3個輪生します。葉身は長さ3~7cm、幅2~5cmの広卵状菱形。中央部より少し下がもっとも幅が広い。先端は尖り、基部は広い楔形。葉柄の長さは2~6㎜。

花は葉の展開前または同時に開花します。枝先に紅紫の色の花が1~3個つき、花冠は直径4~4.5cmの広い漏斗状で、基部近くまで5裂します。雄蕊は10個、花糸は紅紫色で無毛。花柄は長さ7~13㎜、淡褐色の毛があります。

果実は蒴果。長さ1~1.5cmのゆがんだ円柱形で、毛が密生し、10月に熟し、裂開します。

関東地方に多いことから東国の名がついた。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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