原産地は地中海沿岸で、日本へは中国から伝来したと思われ、本州の関東地方以西、四国、九州の海岸に野生化していることから、ニホンズイセン(日本水仙)の名前で呼ばれ伊豆、紀州、越前岬などに群落を作って咲いている地域は観光地として、観光客を集めているようです。
ニホンズイセン(日本水仙)とよく似ているキブサスイセン(黄房水仙)は、同じように香りがあり、とても素敵な花です。
上のニホンズイセン(日本水仙)は、自宅で2006年2月24日に撮影したものです。
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ニホンズイセン(日本水仙)の特徴と育て方
和名 | ニホンズイセン(日本水仙) |
学名 | Narcissus tazetta var. chinensis |
科名・属名 | ヒガンバナ科 スイセン属 |
分布 | 原産地は地中海沿岸で、日本へは中国から伝来したと思われ、本州の関東地方以西、四国、九州の海岸に野生化している |
花期 | 12~4月 |
特徴 | 古くから日本で親しまれてきた房咲きスイセン。地域によって12月~2月に開花。芳香があり、日本に野生化していてなじみ深い水仙です。 観賞用として栽培され、高さ20~40㎝。 葉は晩秋にのびだし、粉白を帯びた緑色で、葉の中心~高さ20~40cmの花茎をのばし、芳香のある花を5~7個横向きに開く。花被片はわずかにクリーム色を帯びた白色で、平開します。 のどの部分にある副花冠は黄色で高杯。花径3~4cm。 伊豆、紀州、越前岬などに群落を作って咲いていると聞きます。 |
育て方 | 水はけ良く、肥沃な土で、日当たりの良い場所で育てます。 植付け適期は夏の休眠期行い、花後は全体が黄色く枯れるまでは掘り上げないで管理します。 ニホンズイセンは年内には咲くので、あまり遅く植えつけずに9月下旬から10月上旬に植えつけます。 植え付け時に元肥を施し、生育期に2週間に1回、リン酸とカリが多めの液体肥料を施します。庭植えの場合は、真冬を除く成長期に、リン酸の多いものを置き肥すると良いようです。 |
キブサスイセン(黄房水仙)の特徴と育て方
キブサスイセン(黄房水仙) 2005年2月10日 撮影 栽培品
和名 | キブサスイセン(黄房水仙) |
別名 | フサザキスイセン(房咲き水仙) |
学名 | Narcissus × odorus |
科名・属名 | ヒガンバナ科 スイセン属 |
分布 | フランス、スペイン |
花期 | 12~4月 |
特徴 | 日本スイセンによく似た、黄色とオレンジの房咲き。花つきがよく、上品な香りを放ちます。 キブサスイセン ( 黄房水仙 ) は、フランス、スペイン原産の水仙で、大正時代に日本に渡来してきたといわれています。 ニホンズイセン(日本水仙)に少し遅れて咲きだしますが、色が違うだけでとても似ています。 |
原種スイセンのニホンズイセン(日本水仙)とキブサスイセン ( 黄房水仙 )
ニホンズイセン(日本水仙) 2003年11月23日 撮影 三毳山東口
キブサスイセン(黄房水仙) 2005年2月9日 撮影 栽培品
古くから日本に渡来し親しまれている、ニホンズイセン(日本水仙)とキブサスイセン ( 黄房水仙 ) は、ほかの水仙に比べて長いこと好きだったのですが、その頃はこれらが原種スイセンだとは知りませんでした。
山野草が好きで、写真や栽培にのめり込むようになったのですから、やはり野性味を感じ取っていたようです。たくさん育てていた水仙の中からこれらの2種を現在の住まいに越してくるときに持ってきたのも、愛着があったからです。
どちらも、日本で好まれて栽培したからこそ、伊豆、紀州、越前岬などに群落をつくるまでになったのだろうと思います。これらは外来植物と呼ばれることもないようですし、どこにでも殖えるというほどの生命力は持っていないようで、私のまわりで野生の水仙を見たことはありません。
種もできるようですが、零れ種からの殖えるということも経験したことがありません。ナルシサス・バルボコディウムは庭で小苗が殖えています。
スイセン(水仙)園芸品種 2011年4月10日 撮影 栽培品