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広告 夏の花・山野草記事

保存していた種から咲いたリシリヒナゲシ

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リシリヒナゲシ  学名: Papaver fauriei  2014年8月20日 撮影

北海道の利尻山に自生するケシ科 ケシ属のリシリヒナゲシはとっても素敵な花ですが、今年は暑さのために満足の行く咲き方ではありませんでした。

10年くらい前から数年は、私も栽培の山野草の種を採取して提供していましたので、いろいろな種をいただく機会がありました。

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冷蔵庫に保存していた種から咲いたリシリヒナゲシ

リシリヒナゲシは1年草として扱い、発芽率が良いのですが、暑い夏に花を咲かせるのが精一杯で、わが家では種子を採取することはできませんでした。

種をたくさんいただいたときに、冷蔵庫に保存していたものを昨年の秋に播いてみました。

数年冷蔵庫の中で眠っていた種ですが、リシリヒナゲシの種は発芽率が良くかなり芽生えました。

高温多湿にはとても弱いのですが、残った数本が花を見せてくれました。

以前にはもう少しきれいに咲いたこともありますが、肥料不足なのか暑さのためかちょっと元気のない花です。

多年草ですが、暖地では1年草扱いとなるリシリヒナケシは子房が大きく、種がたくさんできそうですが、わが家では稔るまで持たず枯れてしまいました。

利尻空港で綺麗に咲いているリシリヒナゲシに出会ったので、北海道では栽培が楽にできるようです。種もたくさんできることから、種交換が盛んだった時期はたくさんの種が入手できました。

栽培品からの種が出回っていたのだろうと思います。

種を沢山播いていたころ、ヒマラヤの青いケシ M. betonicifolia の種も播いたことがありますが、たくさん発芽しましたが、子苗のうちに枯れてしまい育てることができませんでした。

あのブルーのとっても素敵な花は、適した環境で育てて、植物園などでは見ることができますが、私には育てることはできないと分かった花でした。

絶滅危惧種と言われる花も、関東地方でも沢山の種が採取できるものがあります。そのようなものは栽培したい方に提供していました。現在も問い合わせがあるものは分けてあげるようにしています。

山野草を育てることの是非はいろいろなところで言われていますが、私は絶滅しそうだからこそ誰かが育て続けなければならないと思っています。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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