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広告 自然の中の花科名ーヤ行

カタクリ(片栗)の育て方とキバナカタクリ(エリスロニウム・グラディフロム)

カタクリ

カタクリ(片栗)は、ユリ科・カタクリ属で、全国の林内に群生する多年草で、野山の多少湿り気のある東斜面や、東北斜面によく群生します。

カタクリの群生地は全国至る所にあり、保護されていて群生を身近で見ることができます。

鱗茎の深さはは長さ5~6cm、毎年更新を重ね、旧鱗茎の下に新鱗茎がつくられます。そのため開花株では鱗茎は土中深くもぐります。

私も球根を購入して植えていましたが、葉のある時期は短く、地中深い球根を掘りあげるのも大変なので、引っ越しの時は置いてきてしまいました。

その後、縁があってカタクリの球根をいただくことができ、庭に咲いてくれたのを写すことができました。

キバナカタクリ(エリスロニウム・グラディフロム)の写真と特徴を下に載せています。

上のカタクリ(片栗)は、2019年4月4日に自宅で撮影したものです。

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カタクリ(片栗)の特徴

カタクリ(片栗) 2021年3月25日 撮影 栽培品

           
和名カタクリ(片栗)
別名カタカゴ
学名Erythronium japonicum
科名・属名ユリ科 カタクリ属
分布北海道、本州、四国、九州
花期4~5月
特徴

林内に群生する多年草。野山の多少湿り気のある東斜面や、東北斜面によく群生します。

鱗茎は長さ5~6cm、毎年更新を重ね、旧鱗茎の下に新鱗茎がつくられます。そのため開花株では鱗茎は土中深くもぐります。

葉は普通2個、長い柄があり、長楕円形で長さ約6~12cm、質はやや厚く柔らかく、淡緑色で普通紫褐色の斑紋があります。

花茎は高さ20~30cm、茎頂に1個の花を下向きにつけます。花被片6個は淡紅紫色、披針形で長さ4~5cm、基部近くにW字形の濃紫色の斑紋があり、上方へ強く反り返ります。雄蕊は花被片の約半分の長さ、葯は濃紫色で下垂します。

カタクリは雑木林の林床で、雪が解けて木々の葉が茂るまでの間に開花、結実までを大急ぎでやります。

鱗茎から採った澱粉が真正の片栗粉ということです。

育て方

野山の多少湿り気のある東斜面や、東北斜面によく群生するので、自生地に合うような場所に、桐生砂、軽石、腐葉土を混ぜて深めに植穴を作りました。

開花時は日当たり、花後は落葉樹の下などの涼しい場所に20㎝ほど土を盛り上げるように植えこみます。

秋に三要素等量配合の緩効性肥料を、1株当たり二つまみ置き肥しますが、これとは別に、秋からリン酸分の多い液体肥料を3000倍に薄めたものとブドウ糖を1000倍に薄めたものを週1回施します。液体肥料とブドウ糖は葉が枯れ落ちるまで続けます。

鉢植えは硬質鹿沼土あるいは日向土、軽石、赤玉土または桐生砂の各小粒を等量に混ぜます。山草鉢のような乾きやすい鉢の場合は、軽石の量を減らすか、赤玉土の量をふやして、もう少し水もちをよくします。

乾きやすいときは腐葉土や細かいヤシ殻チップを3割程度混ぜて乾燥を防ぐことを考えます。

鉢植えは深鉢を用いて、花時は日当たり、花が終わったら、落葉樹の下などの日陰で管理します。

植え替えは2~3年に1度、10㎝の深さに8月~9月上旬に植え替えます。庭植えは我が家は植え替えていません。

花と一緒にいただいた種からの発芽苗も少しずつ育っています。花が咲くまでに6~7年かかるようです。

カタクリ

カタクリ(片栗) 2006年4月4日 撮影 仙人ヶ岳

カタクリ

カタクリ(片栗) 2005年4月5日 撮影 大柿カタクリの里

カタクリ

カタクリ(片栗) 2003年3月23日 撮影 三毳山カタクリの里

カタクリ

カタクリ(片栗) 2003年3月23日 撮影 三毳山カタクリの里

カタクリ

カタクリ(片栗) 2002年3月16日 撮影 三毳山カタクリの里

カタクリ

カタクリ(片栗) 2002年3月16日 撮影 三毳山カタクリの里

カタクリ

カタクリ(片栗) 2007年3月10日 撮影 仙人ヶ岳

カタクリ

カタクリ(片栗) 2005年4月5日 撮影 大柿カタクリの里

カタクリ

カタクリ(片栗) 2006年3月30日に大柿カタクリの里

キバナカタクリ(エリスロニウム・グラディフロム)の特徴

キバナカタクリ

キバナカタクリ(エリスロニウム・グラディフロム) 2003年3月23日 撮影 三毳山カタクリの里

         
和名キバナカタクリ
別名エリスロニウム・グラディフロム
学名Erythronium grandiflorum
科名・属名ユリ科 カタクリ属
分布アメリカ合衆国北西部とカナダ南部の亜高山帯
花期3~5月
特徴

高さ10~18cmの花径に1~3個の花を付けます。

耐寒性は強いですが、耐暑性はなく、開花してから翌春までは休眠します。

日本のカタクリは、暖地では栽培が難しいですが、キバナカタクリは比較的丈夫で十分に花を楽しむことができます。球根の入手も容易ですので、暖地の場合は、栽培するならこちらが適していると思われます。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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