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マルバスミレの育て方|ヒゲケマルバスミレ、タカオスミレの比較

マルバスミレ

マルバスミレ(丸葉菫)、ヒゲケマルバスミレ(髭毛丸葉菫)、タカオスミレ(高尾菫)はミヤマスミレ類に属しています。

ヒゲケマルバスミレ(髭毛丸葉菫)は、マルバスミレ(丸葉菫)の品種で、側弁の基部に毛があります。とてもよく似ているので、側弁の基部に毛があるかかないかで区別します。

タカオスミレ(高尾菫)は、日陰スミレの品種で、東京の高尾山で見つかったようですが、高尾山以外でも見られるようで、私も高尾山でないところで写しました。

 

上のマルバスミレ(丸葉菫)は、2004年4月17日に仙人ヶ岳で撮影した花です。

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マルバスミレ(丸葉菫)の育て方

マルバスミレ

マルバスミレ(丸葉菫) 2018年4月6日 撮影 種からの初花

           
和名マルバスミレ(丸葉菫)
別名ケマルバスミレ
学名Viola keiskei
科名・属名スミレ科 スミレ属
分布本州、四国、九州
花期4月上旬~5月上旬
特徴

丸みがある葉と純白の花が印象的なスミレです。

花期の草丈は5~10cm。葉は長さ2~4cmの卵形で、基部は心形。表面は緑色、裏面は淡緑色。

花は直径2cm前後で白色。ふくよかな感じの花弁が特徴。時に淡紫色を帯びた花に出会うこともあります。

此花も少し淡い紫を帯びています。

育て方

このマルバスミレは種をいただいて育てた花です。素焼きの鉢に播いておいたところたくさんの苗が芽生えて咲きました。

スミレも育てやすいものと難しいものはありますが、ほとんどのスミレは苗の寿命が短いので種で更新します。

種を採取して播けばいつまでも栽培できるのですが、沢山の植物を育てていると種が飛んでしまうことが多く、強いものはよその鉢や庭で長く見ることが出来るのですが、絶えてしまうこともあります。

基本的にこまめに栽培することが求められます。以下は我が家のスミレの育て方です。

鉢底に礫を敷き、微塵を抜いた山砂に鹿沼土や赤玉土を2~3割混ぜた用土に植え込み、株のまわりにマグアンプKの中、大粒を4~5粒ほど元肥として埋め込み、薄い液肥をときどき施します。

水は春と秋は毎朝1回、夏はさらに夕方にやり、冬は用土が乾き過ぎない程度にやり、よく日に当てますが夏は涼しい木陰で管理します。

水やりは、生育期は用土の表面が乾いたらたっぷり与え、休眠期(冬季)は、成長が止まるので、控え目に与え、木陰の涼しい場所で管理します。

病害虫は、アブラムシが発生す場合があるので、市販の薬剤で駆除します。

予防法としては葉水を1日に1回から2回程度行うと効果的です。

わが家は草物盆栽を育てているので、飛び込みの数種類のスミレが見られますが、ほとんど野放し栽培です。

仙人ヶ岳のマルバスミレ(丸葉菫)

マルバスミレ

マルバスミレ(丸葉菫) 2007年4月4日 撮影 仙人ヶ岳

マルバスミレ

マルバスミレ(丸葉菫)葉 2007年4月4日 撮影 仙人ヶ岳

ヒゲケマルバスミレ(髭毛丸葉菫)の特徴

ヒゲケマルバスミレ

ヒゲケマルバスミレ(髭毛丸葉菫) 2007年4月4日 撮影 仙人ヶ岳

ヒゲケマルバスミレ

ヒゲケマルバスミレ(髭毛丸葉菫) 2007年4月4日 撮影 仙人ヶ岳

         
和名ヒゲケマルバスミレ(髭毛丸葉菫)
学名Viola keiskei f. barbata
科名・属名スミレ科 スミレ属
分布本州、四国、九州
花期4月上旬~5月上旬
特徴

ヒゲケマルバスミレ(髭毛丸葉菫)はマルバスミレ(丸葉菫)の品種で、側弁の基部に毛があります。

側弁の基部は毛のあるものとないものがあり、有毛のものをヒゲケマルバスミレといいます。

タカオスミレ(高尾菫)の特徴

タカオスミレ

タカオスミレ(高尾菫) 2005年4月15日 撮影 四季の森星野

タカオスミレ

タカオスミレ(高尾菫) 2005年4月15日 撮影 四季の森星野

         
和名タカオスミレ(高尾菫)
学名Viola yezoensis f. discolor
科名・属名スミレ科 スミレ属
分布東京の高尾山で採集されたものだが、高尾山以外でも見られる。基本種のヒカゲスミレは、北海道、本州、四国
花期4月中旬~5月中旬月
特徴

日陰スミレの品種。

日陰スミレは、谷筋の落葉樹林下など、空中湿度の高い半日陰に生えます。

根をのばして殖えるので、1面に広がることも多いが、普通株数のわりに花の数は多くないようです。

花期の草丈は5~12㎝。葉は長さ4~7cm、長卵形~長三角形で、先は尖り、基部は心形になります。

普通両面とも緑色で、柔らかく毛が多い。花は直径2㎝前後で白色。側弁と唇弁には赤紫色の細かい筋があります。

タカオスミレ(高尾菫)は上の特徴を持つ日陰スミレの品種で、葉の表面がこげ茶色から黒紫になるものだが、原記載ではその色が葉の裏まで透けて見えるされているようです。

日陰スミレの品種であるタカオスミレは、側弁と唇弁の細かい筋は青紫で、図鑑にも青紫の写真が載っていました。

 

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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