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広告 自然野中の花科名ーカ行

サラシナショウマ、オオバショウマ、イヌショウマの比較

サラシナショウマ

サラシナショウマ(晒菜升麻)、オオバショウマ(大葉升麻)、イヌショウマ(犬升麻)は、キンポウゲ科 サラシナショウマ属で、かなり似ています。

私が出会うことが多かったのはサラシナショウマで、様々なところで出会いましたが、オオバショウマは日光植物園のみで、イヌショウマの方が見ることが多かったようです。

サラシナショウマは全国に、オオバショウマは、本州、四国、九州で、イヌショウマは、本州(関東地方~近畿地方)に自生しているので、関東地方に住んでいる私はどれも見ることが出来ることになります。

それらを見分けるには葉の形と大きさを見ればわかるようです。葉形も違いますがサラシナショウマ花茎に葉が付きますが、オオバショウマは葉がとても大きいのですが茎につく葉は退化して苞状になるようです。また、イヌショウマの花穂は先端が細くなるが、サラシナショウマの花穂は先端までほぼ同じで太いことなどから区別ができるようです。

上のサラシナショウマ(晒菜升麻)は、2004年8月7日に栂池自然園で撮影した花です。

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サラシナショウマ(晒菜升麻)の特徴と育て方

サラシナショウマ

サラシナショウマ(晒菜升麻) 2003年9月6日 撮影 鹿沢温泉

サラシナショウマ

サラシナショウマ(晒菜升麻)葉 2003年9月6日 撮影 鹿沢温泉

         
和名サラシナショウマ(晒菜升麻)
学名Cimicifuga simplex , Actaea simplex
科名・属名キンポウゲ科 サラシナショウマ属
分布北海道、本州、四国、九州
花期8~10月
特徴と育て方

高さ0.6~1.2m。山地の林内に生える多年草。

葉は2~3回3出複葉、小葉は長さ3~8cmの卵形で不ぞろいの鋸歯があります。

茎頂に穂状に白色の花を多数つけ、両性花と雄花があります。

和名は若芽をゆで、水でさらして食べたことによりますが、根は升麻(しょうま)と呼ばれ、生薬として用いられます。

サラシナショウマは暑さと寒さ比較的丈夫な植物ですが、乾燥・水切れに弱いです。自生地が日陰であることから日陰で育てます。

用土は堆肥や腐葉土が豊富に入った肥えた土が適しているので、植え場所に緩行性肥料を混ぜておきます。

乾燥に弱いので、春~秋の生育期は土を乾燥させないように気をつけます。

株分け、タネまきでふやすことができます。キンポウゲ科の植物は、種が古くなると発芽率が落ちるものが多いので採り播きが適しています。

サラシナショウマ

サラシナショウマ(晒菜升麻) 2005年10月12日 撮影 名草

サラシナショウマ

サラシナショウマ(晒菜升麻)葉 2005年10月12日 撮影 名草

オオバショウマ(大葉升麻)の特徴

オオバショウマ

オオバショウマ(大葉升麻) 2003年9月14日 撮影 日光植物園

         
和名オオバショウマ(大葉升麻)
学名Cimicifuga acerina , Actaea acerina
科名・属名キンポウゲ科 サラシナショウマ属
分布本州、四国、九州
花期8~9月
特徴と育て方

高さ0.5~1m。

葉は1回3出複葉。小葉は円心形で長さ7~20cm、、基部は5~9裂し、葉面の縁に短毛があります。

茎の上部に穂状花序を出し白色の小さな花を多数つけます。

イヌショウマ(犬升麻)の特徴

イヌショウマ

イヌショウマ(犬升麻) 2004年10月24日 撮影 花之江の郷

イヌショウマ

イヌショウマ(犬升麻) 2004年9月18日 撮影 花之江の郷

イヌショウマ

イヌショウマ(犬升麻) 2006年10月13日 撮影 三毳山

         
和名イヌショウマ(犬升麻)
学名Cimicifuga japonica , Actaea japonica
科名・属名キンポウゲ科 サラシナショウマ属
分布本州(関東地方~近畿地方)
花期8~9月
特徴と育て方

高さ50~80cm。山地や丘陵の湿った地に生える多年草。

葉は2回3出複葉。小葉は卵円形で長さ5~10cm、3~5裂します。

花茎の先に穂状花序を出し、白色の小さな花を多数つけます。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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