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ショウジョウバカマ(猩々袴)の育て方

ショウジョウバカマ

ショウジョウバカマ(猩々袴)の自生地はは、山地の谷沿いや林野の湿ったところなので、乾燥させないように育てなければなりません。しかし、自生地で写した写真のようにいずれも冷涼な場所に自生していることから、水はけのよい用土で根が熱くならないように暑さを避けて管理することが大切です。

明るい半日陰で、涼しいところがよく、日陰でも育ちますが花付きが悪くなるので気をつけなければなりません。

以上のことを気をつければさほど難しくなく、葉が用土の先端に触れているとそこから小苗ができて殖えるので殖やすことが楽にできる素敵な植物です。

上のショウジョウバカマ(猩々袴)は、自宅で2019年4月2日に撮影したものです。

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ショウジョウバカマ(猩々袴)の特徴と育て方

ショウジョウバカマ

ショウジョウバカマ(猩々袴) 2006年3月28日 撮影 栽培品

上の写真は28日午前11時、同日12時に撮影した同じカメラの写真でこのくらいの色の違いが出ています。

 
和名ショウジョウバカマ(猩々袴)
学名Heloniopsis orientalis
科名・属名シュロソウ科 ショウジョウバカマ属
分布北海道、本州、四国、九州
花期4~5月
特徴

丈は5~15㎝。

根生葉は多数ロゼット状につき、倒披針形で長さ5~20cm、しばしば葉先に子苗が出来ます。花茎は高さ10~30cm、鱗片葉が数個つきます。

茎頂に数個の花を横向きにつけます。花被片は淡紅色~濃紅紫色まれに白色で、長さ1~1.5cm、基部はややふくらみ、花後も緑色になって残ります。葯は紅紫色。

花茎は果期に伸長して高さ50~60cmに達します。

蒴果は3つに深くくびれ、種子は線状で両端に糸状の付属体がつきます。

山地の谷沿いや林野の湿ったところに生える多年草。

育て方

鉢底に礫を敷き、硬質鹿沼土、または日光砂7に桐生砂、軽石砂などを用い、株のまわりにマグァンプK の大粒を4~5粒ほど元肥として埋め込み、薄い液肥をときどき施します。鹿沼土と赤玉土、軽石砂の混合でも良いでしょう。

なるべく粗い砂で通気性よく植え、保水性を考えミズゴケ、イワヒバを加えても良い。また表土にハイゴケなどを張ると乾燥が防げます。

1年を通して明るい半日陰で育てます。日陰で育てると花付が悪くなります。また暑さを嫌うので涼しい場所で管理します。

肥料を好むので、置き肥や水肥などを絶えず施します。

定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。

増やすには花後に株分を行います。また、葉先が土についているとそこに小苗ができるので少し育ったら分けることが出来ます。

わが家は地植え、草物盆栽に寄せ植えしています。草物盆栽には子苗から植えたがすこぶる成長がよく花もよく咲きます。地植えは日陰では花つきが悪いので、植える場所は選んだ方が良いようです。

大雪山系黒岳、蔵王芝草平、尾瀬ヶ原のショウジョウバカマ(猩々袴)

ショウジョウバカマ(猩々袴)

ショウジョウバカマ(猩々袴) 2005年7月14日 撮影 大雪山系黒岳

ショウジョウバカマ(猩々袴)

ショウジョウバカマ(猩々袴) 2003年6月21日 撮影 蔵王芝草平

ショウジョウバカマ(猩々袴)

ショウジョウバカマ(猩々袴) 2006年6月14日 撮影  尾瀬ヶ原

ショウジョウバカマ(猩々袴)

ショウジョウバカマ(猩々袴) 2006年3月30日 撮影 星野自然村

ショウジョウバカマ(猩々袴)

ショウジョウバカマ(猩々袴) 2006年3月17日 撮影 花之江の郷

上記の写真からも分かるようにショウジョウバカマ(猩々袴)には様々な色の花があります。

自生地と色の関係までは分かりませんが、大雪山のショウジョウバカマで検索をすると紫の色が多いので場所との関係もあるのではないかと考えます。

わが家の花色も、自生地で写してきた花の色と異なっていますが、北海道で紫のショウジョウバカマと出会った時は始めて見る色だったので驚きました。

ショウジョウバカマ(猩々袴)のまとめ

ショウジョウバカマ

ショウジョウバカマ(猩々袴)(斑入り葉) 2007年3月18日 撮影  栽培品

上の写真の花は白色の花で、葉は斑入りです。種からの栽培ですが、すべて同じ花が咲いたので、同じ苗から採取した種だったのだろうと思います。

草物盆栽をつくった時に小苗を植えましたが、元気に花芽が上がって成長が早かったように思います。まわりのケトのなかは荒い用土だったので、ショウジョウバカマ(猩々袴)が成長するには最適な場所だったようです。

地植えで栽培しているものは数十年の持ち越し株ですが、日当たりが悪いところは花が咲きませんので、明るい半日陰で栽培することが必要だと感じています。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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