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広告 早春の花・山野草の育て方

ソノウサイシン(園生細辛)と交配種 センカクアオイ×ヒメカンアオイ'玉霰'の育て方

「ソノウサイシン(園生細辛)」は、日本固有で本州(関東北部~長野県)の山地の林内に生える常緑多年草で、カンアオイ属の植物の中でも、葉が小さく丸みのある可憐な葉の形をしています。

「ミチノクサイシン(陸奥細辛)」の変種になっているようですが、APG分類ではこの種は野生種ではなく、園芸品種が国内帰化したものではないかとの解釈をされています。

我が家は購入したもので、ついていた花名がちがっていたようで、ネットに載せていたところヒメカンアオイ(姫寒葵)ではないかとお教えいただき長く載せていたのですが、その後「ソノウサイシン(園生細辛)」に似ていると教えていただいたことから調べなおしたところ、「ソノウサイシン(園生細辛)」に近いことがわかり直すことにしました。

カンアオイの仲間には「細辛」と呼ばれ古典植物として育てられているものも多く、葉の美しいものが沢山あるので、それらをこのんで育てている方も多く、魅力のある植物です。

なかでも「ソノウサイシン(園生細辛)」は丈夫で、地植えでも殖えるので、私は寄せ植えや草物盆栽の下草に合わせています。

上の「ソノウサイシン(園生細辛)」は、自宅で2019年5月6日に撮影したものです。

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「ソノウサイシン(園生細辛)」の特徴と育て方

ヒメカンアオイ

ソノウサイシン(園生細辛) 2003年4月7日 撮影 栽培品

 
和名ソノウサイシン(園生細辛)
別名ツルダシアオイ(姫寒葵)
学名Asarum fauriei var. stoloniferum
科名・属名ウマノスズクサ科 カンアオイ属
分布本州(関東北部~長野県)
花期11~3月
特徴

山地の林内に生える常緑多年草。

葉柄は淡緑褐色~紫褐色。葉は腎円形で長さ3~4cm、葉の先はしばしばへこみ、表面はあまり光沢が強くなく、淡色の斑紋があります。

花は紫褐色で、ミチノクサイシンの変種とされています。

ツルダシアオイ(姫寒葵)という別名があるように茎をのばして殖えていきます。

山でも見られるようですが、詳しいことはわからず、園芸品種が、国内帰化したのではないかとの説もあるようです。

ミチノクサイシン(陸奥細辛)の変種ようですが、私が使っている幾種類かの図鑑には載っていませんでした。

育て方

寒さに強く、丈夫な草なので庭の下草として、またロックガーデンや敷石に添えたりして育てると良い。

水はけがよければ、土や日当たり具合はあまりえり好みしません。

鉢栽培では、大型に育てるよりも、茎をしっかりさせ、小型につめて育てたほうが見栄えがします。

赤玉土、桐生砂、日向土などを混合し、腐葉土を1~3割ぐらい加えて植えています。

薄い葉面肥料をたびたび施し、多湿や乾燥を避けて、通気よく育てると良い。

植え替えは秋または早春に行い、株が鉢いっぱいになったら、株分けします。

ヨトウムシやナメクジによる葉の食害もあるので気を付け、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。

花よりも葉を見ることが多く、私は寄せ植え等にも使えるので重宝していいます。

交配種 センカクアオイ×ヒメカンアオイ'玉霰'の育て方

ヒメカンアオイ

センカクアオイ×ヒメカンアオイ'玉霰' 2017年4月13日 撮影 栽培品

センカクアオイ×ヒメカンアオイ'玉霰' 2019年4月17日 撮影 栽培品

 
和名交配種 センカクアオイ×ヒメカンアオイ'玉霰'
学名Heterotoropa(Asarum) senkakuinsularis × takaoi
科名・属名ウマノスズクサ科 カンアオイ属
分布センカクアオイ×ヒメカンアオイの交配種
花期12~3月
特徴

センカクアオイ×ヒメカンアオイの交配種。

葉柄は淡緑褐色~紫褐色。小型の丸い葉で、灰緑色の霰斑美しい照葉です。

また長さ5~8㎝、幅4~7㎝で、葉の大きさはソノウサイシンと同じくらいです。

葉の厚さは上のソノウサイシンより薄く優しい感じで、緑色の花がとても素敵です。

育て方

寒さに強く、丈夫な草なので寄せ植えの下草として、またロックガーデンや敷石に添えたりして育てると良い。

水はけがよければ、土や日当たり具合はあまりえり好みしない。

鉢栽培では、大型に育てるよりも、茎をしっかりさせ、小型につめて育てたほうが見栄えがします。

赤玉土、桐生砂、日向土などを混合し、腐葉土を1~3割ぐらい加えて植えています。

薄い葉面肥料をたびたび施し、多湿や乾燥を避けて、通気よく育てると良い。

植え替えは秋または早春に行い、株が鉢いっぱいになったら、株分けします。

ヨトウムシやナメクジによる葉の食害もあるので気を付け、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。

花よりも葉を見ることが多く、私は寄せ植え等にも使えるので重宝していいます。

ソノウサイシン(園生細辛)まとめ

ソノウサイシン(園生細辛) 2019年4月17日 撮影 栽培品

古典園芸植物として親しまれている「細辛」と呼ばれるセンカクアオイ×ヒメカンアオイの交配種もいただいて育てていますが、ソノウサイシン(園生細辛)はコシノカンアオイと名前がついている物を購入して、そのままの名前でホームページに載せておきましたら、趣味でたくさんのカンアオイや「細辛」を育てている方から、ヒメカンアオイであると教えていただきました。

ホームページを作り始めたばかりのことで、名前のついているものは間違いがないのだろうと信じていたころのことです。

びっくりして、図鑑で調べヒメカンアオイに似ていると思い、お礼のメールを入れて名前を直したという経緯のある植物です。

その後は種を播いたものも、購入したものも、植物図鑑で調べるようになりましたが、本物を見たことがないものは分かりにくいのですが、育てていてもかなり似ているものも多く、今に至っても同定には苦労しています。

ネット検索をしても、明らかに間違っていると思われる名前で載せている方もいるために、花名を調べるのはかなり苦労していますが、それでもわからないものもあります。

分かったつもりで、載せている植物もあると思いますので、そのように教えてくれる方がいるのはとても嬉しいことです。

その上、カンアオイには古くから古典園芸植物として親しまれているものがありこれらは「細辛」と呼ばれ、多くの品種がつくり伝えられているので、葉模様などとても素晴らしいものがあります。

奥の深い植物だとやっとわかるようになりました。

その後、他の方からメールをいただいて、ソノウサイシン(Asarum fauriei var. stoloniferum)とよく似ていることがわかりました。

ヒメカンアオイもソノウサイシンも自生地を見たことがないので、どちらかわかりませんが、ソノウサイシンはかなり出回っていて、園芸品種として植えられていたということから、ソノウサイシンである可能性が高いように思い再度名前を直しました。

ちなみに、ヒメカンアオイ( Asarum fauriei var. takaoi)もソノウサイシン(Asarum fauriei var. stoloniferum)もミチノクサイシン(Asarum fauriei)の変種になっているようです。

サイシン(細辛)とカンアオイの名前は古典植物としての名前があることからかなり難しいのですが、「細辛とカンアオイの変わり者たち」を拝見して少しはわかったような感じがしましたが、時間が過ぎると迷うことの多い植物です。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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