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広告 夏の花・山野草の育て方

ヤマホタルブクロ(山蛍袋)とホタルブクロ(蛍袋)の違いと育て方

斑入りホタルブクロ

ヤマホタルブクロ(山蛍袋)は、本州(東北地方南部~近畿地方東部)の山地から亜高山帯、まれに海岸近くに広く分布する、高さ30~60cmの多年草です。

ホタルブクロは、山野や丘陵に生える高さ40cm~80cmの多年草で、かなり丈夫な植物ですが、萼片の形を見ることで見分けることが出来ます。

ヤマホタルブクロは、萼片の間の湾入部がふくらみますが、ホタルブクロは萼片の湾入部には反り返った付属帯があります。下の写真を見れば違いが確認できます。

ヤマホタルブクロ、ホタルブクロの他に、黄花ホタルブクロイシダテホタルブクロシマホタルブクロがあります。

上の斑入りホタルブクロ(斑入り蛍袋)は、自宅で2017年6月30日に撮影した花です。

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ヤマホタルブクロ(山蛍袋)の特徴と育て方

ヤマホタルブクロ(山蛍袋)

ヤマホタルブクロ(山蛍袋)萼片の間の湾入部はふくらむ 2003年7月18日 撮影 赤城山

           
和名ヤマホタルブクロ(山蛍袋)
学名Campanula punctata var. hondoensis
科名・属名キキョウ科 ホタルブクロ属
分布本州(東北地方南部~近畿地方東部)
花期6月~8月
特徴

高さ30~60cmで、山地から亜高山帯、まれに海岸近くに広く分布する多年草です。

葉は互生し、三角状卵形~披針形で長さ5~8cm、ふちに不ぞろいの鋸歯があります。

茎の上部に長さ4~5cmの大きな鐘形の花をつけます。萼片の間の湾入部はふくらむことで、ホタルブクロと区別できます。

育て方

赤玉土、桐生砂、富士砂を各等量に混ぜ、排水をよくすると小型に育てられます。

小鉢で小さく作る場合は、油粕の固形か、粉末を春秋に少なめに施し、花をたくさん咲かせるには、若い株を選んで、秋から春の間に植え替え、普通に咲かせるには、年々大きい鉢に植え替えます。

春に伸びて来た芽を根元の少し上で摘芯し、新しい芽を伸ばすようにすると低く、小さく咲かせることができます。

用土は、鉢底にゴロ石を入れてマグァンプK などの緩行性肥料を根に触れないように入れえ植えこみます。

鉢植えは毎年2月から3月、または9月に植え替えますが、盆栽づくりの場合は1年おきの植え替えでも良いようです。

水は表面が乾いたらやり、真夏は夕方に、鉢と鉢のまわりにたっぷりやって、夜間温度を下げるようにします。それ以外の季節は朝にやります。乾きやすい時は朝もやります。

真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回液肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。

日なた、または明るい日陰で育てます。鉢植えの場合は、盛夏だけ明るい日陰に移動させ、風通しのよい場所で涼しく管理します。

赤城山と松原湖のヤマホタルブクロ(山蛍袋)

ヤマホタルブクロ(山蛍袋)萼片の間の湾入部はふくらむ 2003年7月18日 撮影 赤城山

ヤマホタルブクロ(山蛍袋)

ヤマホタルブクロ(山蛍袋) 2007年7月21日 撮影 松原湖

ホタルブクロ(蛍袋)の特徴と育て方

ホタルブクロ(蛍袋)

ホタルブクロ(蛍袋) 2006年6月21日 撮影 栽培品(2004年播種)

ホタルブクロ(蛍袋)

ホタルブクロ(蛍袋) 2006年6月21日 撮影 栽培品(2004年播種)

ホタルブクロ(蛍袋)

ホタルブクロ(蛍袋)上の写真の拡大(反り返った付属帯) 2006年6月21日 撮影 栽培品

           
和名ホタルブクロ(蛍袋)
学名Campanula punctata
科名・属名キキョウ科 ホタルブクロ属
分布日本各地と中国、朝鮮、シベリア
花期7~8月
特徴

山野や丘陵に生える高さ40cm~80cmの多年草。

茎には粗い開出毛があります。根生葉は卵心形で花期には枯れます。

茎葉は互生し、長さ5~8cm、幅1.5~4cmの三角状卵形または披針形で不ぞろいな鋸歯があります。

茎の上部に長さ4~5cmの大きな鐘形の花をつけます。花冠は淡紅紫色または白色で濃色の斑点があり、先は浅く5裂します。

花の咲いた株は枯れますが根茎から殖えた苗が残り、繁殖力が強い植物です。

萼片の湾入部には反り返った付属帯があり、これがホタルブクロの特徴で、ヤマホタルブクロと区別できます。

育て方

鉢植えの用土は草花用培養土でも良く育ちますし、赤玉土と腐葉土の混合用土でも、庭土に腐葉土をを混ぜ、軽石をいれた用土でも大丈夫で、用土は選びません。

植え替えは毎年2月から3月、または9月に行いますが、2年に1度でも大丈夫です。その時リン酸が多めの緩効性の固形肥料を元肥として根に触れないように入れて、植込みます。

春に伸びて来た芽を根元の少し上で摘芯し、新しい芽を伸ばすようにすると低く、小さく咲かせることができます。

置き場所は夏は半日陰になるような場所が適しています。

水は表面が乾いたらたっぷりやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。

庭植にするときは、かなり蔓延るので、植え場所を考えて植えないと根茎から次々と新しい苗が出るので抜いても抜いても抜き切れないような状態になってしまいます。

赤城山のホタルブクロ(蛍袋)

ホタルブクロ(蛍袋)

ホタルブクロ(蛍袋) 2003年7月18日 撮影 赤城山

ヤマホタルブクロ(山蛍袋)とホタルブクロ(蛍袋)まとめ

ホタルブクロは山野や丘陵に生える多年草のために繁殖力がかなりあり、根茎を好きなところに根茎をのばして殖えますが、どこまでも根茎をのばすので、植え場所は考える必要がありそうです。

現在は他のホタルブクロは地植えにしていないのでわかりませんが、ホタルブクロも鉢植えで育てた方が良いようです。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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